Rio Entertainment Design BLOG
「展示会デザイン」と「店舗デザイン」の違い
店舗のみを扱うデザイナーさんや大工さんが、いざ展示会ブースのデザインや施工をしようとしても、
勝手がまるで違って上手にできないのだそう。もちろん逆も然りです。
リオエンターテイメントデザインでは、展示会デザインと店舗デザインの両方を扱っていますが、
デザインの方法や発注先まで、まったく異なる考え方をします。
ここでは、そんな「展示会デザイン」と「店舗デザイン」の違いについて、考えてみることにしました。
素材の選定
まず、壁紙や床材など、使う素材に大きな違いがあります。
店舗で採用される素材は、長く使うことを前提に作られています。
暑い夏も寒い冬も変色したり剥がれたりせず、濡れて歪んだり、カビたりすることがないように。
汚れが簡単に拭き取れたり、吸湿や防火などの機能をもたせることもありますよね。
一方、展示会で使用されるのは同じ見た目でより安価な素材です。
展示会会期中の3日間だけ美しくあればよく、機能性なども必要ありません。
実用性は大切?
店舗デザインの場合、掃除が楽かどうか、休憩室には椅子と机があるか、男女別のロッカーが設置されているかなど、
スタッフの働きやすさ、実用性も重要視されます。
展示会に出展したことのある方は想像していただけるかもしれませんが、カバンなどを置くスタッフ専用のスペース。
ベニヤ板むき出しで「過ごしやすさ」とは程遠い出来上がりになっていたかもしれません。
そのブースが立っているのはわずか3日間ですから、
限られたスペースの中でスタッフの実用性が重要視されることはほとんどありません。
天井があるか、ないか
店舗の天井は、照明を吊るしたり、暗くしたり、垂れ幕を取り付けたりと、
天井を空間のイメージを形作るために活用することができます。
一方、展示会ブースには、天井がありません。
作ることは禁止されていないものの、事務局の許可を得たり、煙探知器を取り付けたり、
ブース内に天井を支えるための柱を立てたりする必要があり、
空間のバランスやわずか1日という工期、費用などの観点から現実的ではないのです。
より自由度が高い展示会デザイン
巨大な設営物が置かれているブースと、机と椅子だけが置かれているブースが
隣同士で並んでいるのを見かけることもあるでしょう。
以前のブログで弊社の代表が語っていたように、
展示会ブースには間取りがなく建築基準法も適用されないため、店舗デザインと比べて自由度が高いと言えます。
リオエンターテイメントデザインでは、実現可能なデザインをご提案させていただきます。
お気軽にお問い合わせください。店舗デザインも大歓迎です!
専門業者に頼まず展示会ブースを作りたい!
展示会に出展するときのブースの設営について、
費用を安く抑えるために社内のリソースだけで行おうとする企業もあるかもしれません。
今回は、そんな方のために「自力でやる場合」と「専門業者に依頼した場合」を比較してみました。
その1. デザインする
● 自力でやる場合
事務局への申込みが終わったら、イラストレーターやエクセル、パワーポイントなどを使って図面を書き始めましょう。
椅子や机の色や数、床の色、壁の色や素材、電気とその配線、ポスターの大きさなどなど……、
実際に立つブースをイメージしてデザインを書きます。
ここで大切なのが、空間における椅子や机などのバランス、縦横比などのサイズ感。
小間サイズと入れるモノのサイズ(寸法)をぴったり合わせましょう。
もちろん自らの好みではなく「来場者目線」のデザインが重要です。
● 専門業者に依頼した場合
各部署から吸い取った要望をエクセルなどでまとめて、デザイン会社へ投げてください。
それをまとめて予算に応じたデザインを作成します。
その2. 備品を調達する
● 自力でやる場合
出来上がった図面をもとに、材料を購入したり、備品をリースしたり、ポスターを印刷したりします。
ここで大切になるのは予算ですね。請求書がバラバラになることで、予算取りが難しくなったり、
経費計上がややこしくなったりするデメリットがあります。早めに準備を始めましょう!
● 専門業者に依頼した場合
複数回のお打ち合わせを経て図面が完成した後は、専門業者にお任せすればOK。
予算の調整が必要になった場合は、メール1本で専門業者の担当に依頼するだけでOKなので、楽ちんです。
その3. 前日、設営する
● 自力でやる場合
レンタカーを借りて用意した備品を会場へ運び、ブースを作りましょう。
工期は前日の1日だけである場合が多いので、忘れものや運ぶ途中の破損は禁物!
会期途中で外れることがないように、充分気をつけて取り付けを行ってください。
また、運転手や運んだり設営したりする人員を事前に確保しておきましょう。
面倒な作業ですから、彼らのモチベーション確保も大切です。
● 専門業者に依頼した場合
置きたいカタログや製品を持ってきてください(宅配便で送ってもOK)。
その4. 片付ける
● 自力でやる場合
最終日の終了時間が17時。ここから片付けが始まります。
撤去した荷物を持って会社に帰りましょう。返却をしにいかなければならない備品もあるかもしれませんね。
20時に解散できれば最高です。
● 専門業者に依頼した場合
最終日の終了時間が17時。ここから大工さんたちが再びブースへやってきます。
彼らにお任せすれば、17時10分には会場を出られます。
まとめ
費用を安く抑えたいという気持ちだけで安易に自力でのデザインを決めてしまうと
「完成して満足してしまい結局誰も来てくれなかった」という本末転倒な結果になりかねません。
また、自力で展示会ブースを作ろうとする場合、紹介した通り、とっても面倒。
既存顧客への周知など、本来出展者がすべきことが疎かになったり、
抜け漏れやモノが破損したりするリスクで、不安がつきまとうこともあるでしょう。
私たちブースデザインの専門業者が存在する意義は、デザインをすることだけでなく、
この<ブースデザインにまつわるすべてを任せて、万全の体制で迎えてもらうこと>にもあるのです。
業界・展示会別のブースデザイン #制作事例
リオエンターテイメントデザインでは、
これまで、あらゆる業界のあらゆる展示会においてデザインを担当させていただきました。
ここでは、そんな実績の一部を展示会ごとにご紹介します。
Japan IT WEEK 通販ソリューション展
展示会概要:東京ビッグサイトで行われる、通販支援サービス・ソリューションを一堂に集めた専門展。
決済サービス「Paidy」を運用する、株式会社エクスチェンジコーポレーション様の
ブースデザインを担当させていただきました。
2小間で両隣にブースが並んでいる(角でない)という立地を考慮し、展示のPCをブース前面に配置。
来場者さんに気軽に触っていただけるようにしました。
パネルは使用せず、製品の特徴は壁面に印刷にて大きく掲示することで、遠くからでも視認できるようにしています。
IOFT 国際メガネ展
展示会概要:東京ビッグサイトで行われる、アイウェア・眼鏡関連製品などが世界中から一堂に出展する日本最大の眼鏡展。
ここでは、アイウェア製品を販売する、香港のGreat Kudu Co., Ltd.様の海外出展をお手伝いさせていただきました。
「とにかくオシャレにカッコよく」という要望を伺い、ブースの形が成立するギリギリでデザイン。
看板、展示台、商談と全ての造作を同じイメージで統一し、通常のブースに使う木工の柱でなく
オーダー金物を使用することによって、要素を詰めながらもスッキリとした店舗の様なデザインが実現できました。
オートモーティブワールド
展示会概要:自動運転、クルマの電子化・電動化など、自動車業界における先端テーマの最新技術を一堂に集めた展示会。
ここでは、テクノプロ・デザイン社様、株式会社ALBERT様、インテグレーションテクノロジー株式会社様、
NCES(名古屋大学 大学院情報学研究科附属 組込みシステム研究センター)様の
4社共同出展ブースを担当させていただきました。
4社共同出展ということでまとまりがなくなりがちな印象も、造作物のインパクトを強くすることでバランスよく。
メインの造作物に高低差をつけることによって奥行き感を出し、
頂点に向かっていくよう先端を尖らせることでコンセプトである「協業」を表現することができました。
国際シューズ EXPO
展示会概要:パンプス、ブーツ、革靴などが世界中から一堂に出展する、シューズ専門の展示会。
ここでは日本初出展となる、カリフォルニアを拠点とするAlegria Shoes様のブースデザインを担当させていただきました。
イメージカラーであるピンクをポイントで使いながら、メインである靴が目立つように展示とロゴ看板をミックス。
余計な造作を作らず、シンプルなデザインにすることで展示物を強調しました。
ライブ・エンターテイメント EXPO
展示会概要:コンサート、フェス、ミュージカル、演劇、スポーツ興行、各種ショーなどの
開催に必要な全てが一堂に出展するライブ・エンターテイメント分野で日本最大の専門展。
ここでは、ダイヤテックス株式会社様のブースデザインを担当させていただきました。
本展示会でメインに据えた製品は、養生テープ。
展示台は、貼ったり剥がしたりできるようにカーペットにて表面を仕上げました。
1小間で両隣にブースが並んでいる(角でない)という立地には、
奥まで覗かないと商品が見えないというデメリットがあります。
ダイヤテックス株式会社様ブースのように、間口を多少狭くしてもブース前面にキーとなる商材を配置することによって、
足を止めてもらう確率を上げることが可能となります。
特許・情報フェア&コンファレンス
展示会概要:科学技術館(東京・北の丸公園)で行われる、特許情報および知的財産関連の日本最大の専門見本市。
ここでは、知財業務を効率化する情報やツールを扱う、株式会社 root ip様のブースデザインを担当させていただきました。
パネルは使わずに壁面に大きく印刷することでサービスを紹介したり、
イメージカラーである緑をLEDで使ったりすることで、遠くからの視認性をアップ。
必要最低限でありながらポイントを抑えたデザインによって、
小間サイズに負けないインパクトのあるブースが実現できました。
お気軽にご相談ください!
今回掲載したデザインは、リオエンターテイメントデザインのデザイン実績の一部です。
業界や小間サイズに関係なく、出展社様の意向を伺い、その時に最善なデザインをご提案いたします。
全てお任せいただくことも可能ですから、まずはリオエンターテイメントデザインまで、お気軽にご相談ください!
【展示会】新製品は通路側に置くか、奥に置くか
貴社の画期的な新製品。
多くの人の目を集める展示会の目玉になることでしょう。
展示会ブースにおいて、これをどこに置くかを考える時、
様々なお客様のお話を伺う中で、以下のふたつの意見が聞かれます。
「せっかくなので、前面に出しましょうよ」
「ブースの奥に置いて、隠し玉にしておきましょうよ」
新製品は通路側に置くのが効果的か、奥に置くのが効果的か。
さて、どちらが正しいのでしょうか。それぞれ見てみます。
通路側に置くのがいい説
遠くからでも何が置かれているかが見え、通路を歩く来場者さんに見つけてもらいやすいのが、通路側の配置。
ブースに入る必要もなくなるので、気軽に立ち止まってもらいやすいといえます。
ブースの外に人だかりができることで、「なにがそんなに盛り上がっているのかな」と
人だかりにさらに人が集まる同調行動効果の心理を活用できるようにもなるでしょう。
奥に置くのがいい説
奥に置く……駄洒落ではありません……!
人の流れを分散させることができる有効な配置です。
新製品を前面に置くと通路前に人だかりができ、奥のスペースが活用されません。
別の商品が見たいのに、という来場者がいても見つけてもらえないこともあるでしょう。
前面に置くことで、他の製品がかすんでしまうことも考えられ、
目玉製品を奥に配置することで人の流れのバランスがとれるようになるのです。
3小間くらいまでの広さであればブースは一度に見渡すことができますから、
配置に工夫をすることで「見えそうで見えない」「あれって、もしかして!?」という期待感を
高めることもできるかもしれません。
それが見たいために、ブースの中へ入ってくれることもありますよね。
レイアウトに正解はありません!
どちらの説にも利点があるように、レイアウトには正解はありません。
リオエンターテイメントデザインでは、期間中そこで動き回るスタッフさんにとって動きやすい、
納得できるブースこそが最適なデザイン、配置であると考えています。
私たちデザイナーは、これまで培った技術や経験を駆使してもちろんアドバイスをさせていただきますが、
ぜひ貴社の要望を、実現の可否を問わず、なんでも教えてください!
たくさんお話し合いを重ねた上で、お客様にとって最適なレイアウトをご提案いたします。
【1小間向け】展示会ブースデザインのポイント
大小様々なブースがひしめく展示会。
ブースが大きければ大きいほど、多くの情報を詰め込むことができ、
通路との接地面も多いのでたくさんの人に注目されやすくなります。
しかし、その広さに比例して、当然、事務局に支払う土地代や装飾費も高くなっていく……。
そこまで予算がかけられない場合は、どんなに魅力的な効果があっても
なかなか広いスペースを使うことはできないかもしれません。
展示会の雰囲気を掴むために、小さい小間でまずはお試し、という会社もあるでしょう。
そこで今回は、1小間の小さなブースを作るポイントをご紹介。
小さなスペースで大きな効果を得られるヒントになれば幸いです。
小さな小間の特徴
まず小さな小間の特徴を把握しましょう。

国内の展示会のほとんどは、1小間 幅3mx奥行3mの9㎡とされています。
メインの通路からズレた場所に位置することが多く、人通りは少ない傾向にあります。
小さなブースが密集し、特に両隣にブースが並んでいる(角でない)場合、ブースの間口が狭いという不利な条件も。
1小間ブース、デザインのポイント
●Point.1 イメージしてみる
まず、スペースの広さを理解しましょう。
9㎡とは、5.81畳(2.72坪)であり、ワンルームより少し狭いくらいです。
思っていたよりも狭い(広い)でしょうか。
ブースの入り口(間口)に受付けの机が置かれていて、
スーツを着た“おじさん”がふたり並んでいたらどう感じるでしょうか。
壁に小さい文字のポスターがずらりと並んでいたらどうでしょうか。入りたいと思いますか?
まずは、小さいけど行きたいと思うブースを想像してみましょう。
そこから効果的な、または避けたほうがよいレイアウトや人員の動きなどが見えてくるかもしれません。
●Point.2 絞る、時に諦める
小さい小間ではスペースが限られているために、残念ながらできることは限定的です。
例えば、商談セットは一般的に2m×2mと言われていますが、
3mx3mの1小間に置いたら、それ以上にモノは置けなくなってしまいますね。
商談はできるけど展示ができない。展示をするなら商談セットが置けない。
何か諦めなければならないことが出てくるのです。
展示物においては1種類か2種類に絞り、あとは口頭またはカタログで説明するに留めるのがよいでしょう。
これ以上モノを置いてしまうと、
何が置いてあるブースか分からなくなって「二兎を追うものは一兎をも得ず」の状態になりかねません。
ごちゃごちゃしたブースをくまなく見てくれる人はほとんどいないのです。
置くものを選定するには、出展の目的が重要になります。
別のブログ記事(ブースデザインで抑えておきたい、たった2つのこと)で、
詳しくご紹介しているので、あわせてご覧ください!
●Point.3「キャッチコピー」で興味を惹きつける
ブースの間口が狭いことで、来場者の目に入る時間が少なく、一瞬で目を惹かせる工夫が必要となります。
キャッチコピーについても、別のブログ記事(展示会場で目を引く看板づくりのヒント3)で、詳しくご紹介しています。
●Point.4 スペースを使い切らない高等テク
3m×1mにし、リーフレットだけを置いておく。
スタッフがいるかいないか分からない状態にしておくことで、立ち寄りやすいと考える人もいるかもしれません。
PRブースとして、1小間を使い切らないという方法もあります。
小さい小間で大きい効果を!
これまでリオエンターテイメントデザインで担当した1小間のブースは、ギャラリーでも紹介しています。
あわせてご覧いただき、貴社のブースデザインの参考にしていただけると嬉しいです!
[ラング株式会社様]ブランディングに沿ったブース #制作事例
2018年1月、幕張メッセで開催された「販促EXPO(2018年春)」にて、
ラング株式会社様のブースデザインを担当した事例を紹介いたします。
ラング株式会社様は、店舗のブランド戦略から用品の販売までトータルで請け負う
店頭ディスプレイ素材の卸・加工等を扱う会社様です。
リオエンターテイメントデザインでは、
販促EXPOへの出展にあたりブースデザインを担当いたしました。
綿密な打合せを重ねて……
まず、会期の約2ヶ月前に出来上がった最初のデザインはこちら↓。
初回のお打合せでいただいた
「よくある“ザ・展示会”という様なブースではなく、“クールでカッコ良い店舗”の様なイメージにしたい」
とのご要望はブラさずに、クライアント担当者様との綿密な打合せを重ね、3度のプランの再提出を経て……。
バージョン2.0↓
バージョン3.0↓
このようなブースができあがりました!↓
リオエンターテイメントデザインでは、
クライアント担当者様と綿密な打ち合わせを何度も重ねて我々が製品の理解を深めることで、
出展者様と見に来る来場者様とのコミュニケーションを生み出せる(効果のある)デザインを
作り出すことができると考えています。
今回も多くの打合せを重ねることで、
店舗コミュニケーションを得意とするラング様らしい、
洗練された“クールでカッコ良い”ブースデザインを作ることができました。
実際の使用イメージを感じられる“ショウウィンドウ”
今回のブースのポイントは入り口横にある、お店のショウウィンドウ風の設営物。
店舗ウインドウ用の装飾フィルムの展示をすべく、
大判のアクリル板をウィンドウに見立てて、外からも中からも覗けるように両面使いで展示。
実際の使用イメージを感じていただきやすくしました。
この装飾フィルムは、ガラスなどに貼れる店舗の装飾や目隠しに使われるシートですが、
簡単に貼ってはがせる優れモノです。
しかし、装飾フィルムには通常の仕上げの壁には貼ることができない素材が使われているので、
フィルムが貼れる化粧板(綺麗に仕上げた板)を壁面に被せるようにして設置。
さらにこの化粧板にはツヤがあるため、ツヤ無しの壁に取り付けることで高級感を出すこともできました。
製品をより効果的に使う
展示会終了後の実績として、契約数が15件以上。現在商談中のものも多くあるのだそうです。
ただ製品を並べるのではなく、事前に契約を狙う層を決めて
製品をより効果的に使い、自社のブランディングに沿ったブースデザインをする。
製品をより効果的に使い、自社のブランディングに沿ったブースデザインをする。
これによって営業スタッフの方も話しやすく、より深い商談ができるようになるのだと、
ラング株式会社様のブースを担当させていただいて、改めて実感することができました。
ラング株式会社様のブースを担当させていただいて、改めて実感することができました。
■株式会社リオエンターテイメントデザイン
Tel:03-6459-2079
展示会成功のための「社内アンケート」
展示会への出展が決まり、招集される選ばれし社員。
一人でやろうとするととても大変な展示会準備ですが、
そんな大変さを軽減させてくれる「社内アンケート」について、今回ご提案します。
「社内アンケート」とは?
ここでいう「社内アンケート」とは、展示会を出展するにあたって、要望を聞き取りするアンケートシートです。
展示会の日程や場所、目的などにも言及しながら、関係する部門に配布しましょう。
エクセルなどのデータなら加工がしやすいので、おすすめです。
「社内アンケート」のメリット
メリット1.様々な部門の要望を汲み取れる
例えば、技術部門の方に聞くと「メンテナンスの必要があるから、作業できるスペースが欲しい」などの
要望が出てきます。これは営業部門や広報部門の社員にはなかなか分からない(気づけない)こと。
アンケートを実施することで、予算を度外視した見た目や集客以外の重要な要素を発見することができます。
メリット2.“どんでん返し”を防げる
要望を聞いておくと、実現が不可能になったとしても「こういう理由で実現できませんでした」と話すことができます。
少しネガティブな言い方ですが、要望を聞いてくれたという事実があるだけで、心理的な壁が低くなるんですよね。
「それなら仕方ないね」と了承してもらえる確率が上がります。
さらに、ブースデザインができあがってから、別部門から「ここはこうして欲しい」と意見が来ることも。
そうなるともう一度デザインを作り直す必要があり、
スケジュールが後倒しになったり、デザイン会社によっては追加費用がかかったりする場合もあります。
これを防ぐためにもアンケートの実施は役立ちます。
メリット3.協力が得られることも
別部門からの要望が実現できなかったとして、それをお伝えすると
「私たちの部門から予算(または人員など)出しますよ」と、
言ってもらえることもあるのだそうです。
メリット4.展示会の実施を周知することができる
展示会に関するアンケートをすることで、
展示会に出展すること、日時・場所や展示会に出展する目的を社員全員に周知・共有することができます。
営業部門以外、部門長以外の社員には伝えていないという会社もあり、
間際になって「この日にビッグサイトに来て手伝って欲しい、予定を空けておいて」と
担当者から言われてビックリする社員も少なからずいるようです。
そうなるとモチベーションも上がらず、彼らにとって足が疲れるだけの展示会になってしまいますね。
メリット5.“丸投げ”できる
展示会の準備は、一人でやろうとするととても大変。
その手間を軽減するために私たちデザイン会社があるのですが、
アンケートを取ったあとは、ぜひそれを私たちに“丸投げ”してください!
それをまとめて、予算に応じたデザインを作成することができます。
「社内アンケート」を作ろう!
会社の名前を付した展示会ブースは、あらゆる部署、多くの社員を巻き込むことが成功の秘訣です。
そのために有効な「社内アンケート」。展示会の出展が決まったら、ぜひ作ってみてください。
■株式会社リオエンターテイメントデザイン
Tel:03-6459-2079
お問い合わせページはこちら
展示会デザイン会社の選び方、4つのポイント
WEBで検索するとザクザク出てくる展示会デザインを扱う会社。
会社の一大イベントですから、どこを選んだらいいか迷われることも多いと思います。
そこで今回は、デザイン会社の選び方を4つのポイントに分けてご紹介。
デザイン会社選びの参考にしていただけると幸いです。
ポイント1.価格重視 or デザイン重視
世の展示会デザイン会社は「価格重視」のところと「デザイン重視」のところの大きく2つに分かれます。
ブランディングをしたい、新製品の認知度を上げたいなら「デザイン重視」、
来る人が決まっている、会社名があれば来てくれるというのなら「価格重視」など……。
さらに、展示会の雰囲気を掴むために初めは「価格重視」の会社にお願いして、
次年度以降にもう少しコストをかけようというのも、有用な戦略のひとつかもしれません。
HPの段階で調べられる情報をすみずみまで見て、
出展の目的に応じてコストとデザインのバランスを考えてみてください。
ポイント2.デザインのテイスト
「デザイン重視」とした場合、“製品のテイスト”や“好み”が大きく左右するので選ぶのは少し難しいかもしれません。
各デザイン会社には、それぞれデザインの傾向があります。
例えば、直線的なデザインが得意、シンプルなデザインが多いなど。
自社の製品や好みに合ったテイストかどうかを、
HP自体の印象(Webデザイン)や「制作事例」などで読み取ってみてください。
ポイント3.全国対応
例えば、あなたの会社が東京にあって大阪の展示会に出展する場合、
デザイン会社によっては断られてしまうことがあります。
市場や来場者の傾向が違いますから、市場(地域)をある程度限定することは理にかなうことなのですが、
また新たにデザイン会社を探す必要が出てきて面倒に感じることもあります。
別の地域に出展する予定がある場合は、
全国に対応している会社を選ぶとよいでしょう(海外への出展の場合も同様です)。
ポイント4.人
私たちはこのポイントの4つ目「人」が、デザイン会社を選ぶ上で最も大切なことであると考えています。
準備を共に進めていく上で、時に毎日顔を合わせることもある担当者。
どんなに素敵なデザインを作ったとしても、話していて不安になったり、ウマが合わなかったりすると、
ストレスになってモチベーションまで下がってしまいます。
展示会デザインは、会社というよりは担当者との繋がりが大切。
運に任せるしかないのかもしれませんが、「この人とやりたい」という
自分と波長が合う人を見つけられたら、ぜひ仲良くやっていきましょう!
気軽にアプローチしてみよう
HPなどを見て、気になる会社があれば、怖気づかず気軽にアプローチしてみてください。
この時、予算感や日程などの細かい情報が伝えられると、
私たちデザイン会社もお返事がしやすく、サクサクお話が進められると思います。
あなたの会社とあなたにぴったり合う会社(担当者)が見つかりますように!
ひとつひとつの仕事にプライドを持って #社内インタビュー
リオエンターテイメントデザインにはどういった社員がどんな仕事をしているのか、インタビュー形式でご紹介。
今回は、展示会デザインを手掛けるチームメンバー、廣田にインタビューしました。
専門学校でイラストの勉強をしていました
──現在の業務を教えてください。
主に展示会空間における企画とデザインを行っています。
お客様からお問合わせをいただいたら、打合せに伺いながらヒアリング、それをもとに図面を書き上げていきます。
専門業者さんを手配して、当日は現場に行って施工まで行います。
──入社してどのくらいですか。
入社して1年半になります。
──1年半前はなにをされていた?
専門学校でイラストの勉強をしていました。卒業後はアルバイトをしていましたが、
クリエイターの就職支援で社長に声をかけていただいたのがきっかけでリオエンターテイメントへ入社したんです。
──空間デザインという今まで関わりのない業界へ就職したのですね。
そうですね。立体物について全く知見がなかったので、最初は苦労しました。
でも、建物とかの構造物がもともと好きで興味があったんですよ。
全てを任されている責任感
──この仕事のやりがいを教えてください。
リオエンターテイメントデザインの展示会デザインは、営業から図面を描いて、
当日施工の現場監督から撤去まで、1人のスタッフが一貫して行います。
複数の担当者とやりとりするわずらわしさや“制作と営業の壁”によるタイムロスや認識のズレが起こらないので、
弊社の強みだと思っているのですが、スタッフとしては全てを任されている責任感がやりがいに繋がります。
お客さまとの関係も深くなるので、それも楽しいですね。
また、自分が作った図面が目の前に立体物として現れる、
さらに、それをお客さまに喜んでいただけることが嬉しいし、やってよかったなって。
そこにも大きなやりがいを感じています。
──辛かったこともあった?
特に新入社員の頃は、いっぱいありました。
当日は、お客さまと施工業者さんの両者と意思疎通を取らないといけない。
あたふたしながらも、やり遂げたんですよね。今では経験を重ねて自信がついてきました。
──印象に残っている仕事は?
選ぶのが難しいですけれど。
最初に自分の描いたデザインが立った、インターネプコンですかね。2017年1月だから1年前くらい。
イラスト出身だったのもあり、3Dで立ったというのですごく感動したのを覚えています。
1回お仕事をさせていただいたお客さまから
「今度こういう展示会があるんだけどやってくれない?」って依頼されたことがあって、頼ってもらえてるんだなって。
それも印象に残るくらい嬉しかったです。
言いたいことはじゃんじゃん言います
──自身の強みはどこにあると考えていますか。
ひとつひとつの仕事にプライドを持って仕事をしようというのは、常に意識していますね。
施工の専門業者さんに対して、年下だから、新人だからということは考えず、
現場監督として言いたいことはじゃんじゃん言います。
あとは、時にお客さまからの実現できない依頼をいただくこともあるのですが、
それはできませんと断るのではなく、これができますと新たな提案をするようにしています。
──ありがとうございました。
段取り8分、現場2分 #社内インタビュー
リオエンターテイメントデザインにはどういった社員がどんな仕事をしているのか、インタビュー形式でご紹介。
今回は、展示会デザインを手掛けるチームのリーダー、杉本にインタビューしました。
「段取り8分、現場2分」
──現在の業務を教えてください。
展示会ブースの企画とデザインをする部署のチームリーダーをしています。
お客さまと打合せをしながら、ブースデザインを図面へ起こします。
あとは専門業者さんを手配したり、現場監督として設営や撤去までを行います。
──印象に残っている仕事は?
全部です。選べませんよ。

──困りましたね(笑)では一番最初に手掛けた展示会ブースのことを教えてください。
2014年、初めてゼロからデザインを起こしてやった展示会です。
前職も含めて、今までは人の作ったモノをチェックしたりサポートしたりすることが多かったんですね。
デザイナーとして自分の考えたモノが立つという経験はその時が初めてでした。
お客さまとしてはプロに依頼しているんだから立って当たり前なんだけど、
施工業者の大工さんは僕が初めてだっていう事情を知ってるから声を掛けてくれた。
「できたね、よかったね。これからがんばれよ」って。それが、凄く嬉しかったです。
ビジネスとして考えると、今思えばもっと良いやり方は他にあったのでしょうけど、
当時はやりきった感があって。
──それが記念すべき第1歩だった。
そうです。社内のスローガンに、「段取り8分、現場2分」というものがあります。
段取りの段階でその仕事は8割完成する、準備をしっかりしようという意味なのですが、その時は逆だったんです。
だから現場が“ひっちゃかめっちゃか”だった……。
そのスローガンの重要性や、仕事の進め方が現場で初めて理解できた時でもありました。
自分のことを天才だと思っているんですよ
──自身の強みはどこにあると考えていますか。
僕は自分のことを天才だと思っているんですよ。まず学校には真面目に通っていなかったんです(笑)
でも、図鑑が好きで毎日図書館に行って読んだり、授業に出ず先生と話したりして。
自分の知りたいことだけを学んで、いろんな分野の知識が詰め込まれています。
──それが今の仕事にも役立っていると。
はい。お客さまの業種はお硬い工業系から、フランクなアパレルまで様々ですよね。
その方たちとお話していく中で、例えばこんな新製品を出すんですって話題になり、
今市場がこういう傾向だからとか、これって他社製品にない魅力ですよね、とかの話ができるのって、
知識があってこそですよね。知識がない人にゆだねるのって不安ですから。
──デザインの知識を持っているだけでは足りないのですね。
そう感じます。さらに、お客さまは大きい会社の社長さんもいれば、従業員が2、3人の小さい会社もあります。
彼らと仲良くなる力、合わせる力、コミュニケーション力というんですかね。それにも自信があります。
個人個人が営業ありデザイナーである
──展示会デザインのリーダーとして、今後のチームの展開を教えてください。
今後会社が拡大していくに従って、人も増えていきますよね。
人ってそれぞれ性格や志向、強みが違います。
各人の尖りが組み合わさることで、さらに新しく、面白い展開ができてくるはずです。
そんな個性が同じ方向に向かって、それぞれに活躍していければいいなと思います。
個人個人が営業ありデザイナーである。
どれだけ会社が成長しても、歳をとっても、きっと同じことを続けていくと思います。
全員がデザインできる、というところはぶらさないでいたいと思います。
──ありがとうございました。
月間カレンダー
loading...
月別アーカイブ
- 2025年8月 (5)
- 2025年7月 (6)
- 2025年6月 (11)
- 2025年5月 (5)
- 2025年4月 (7)
- 2025年3月 (6)
- 2025年2月 (5)
- 2025年1月 (8)
- 2024年12月 (5)
- 2024年11月 (8)
- 2024年10月 (8)
- 2024年9月 (7)
- 2024年8月 (1)
- 2024年7月 (6)
- 2024年6月 (6)
- 2024年5月 (8)
- 2024年4月 (3)
- 2024年3月 (4)
- 2024年2月 (10)
- 2020年12月 (3)
- 2020年10月 (2)
- 2019年11月 (2)
- 2019年10月 (3)
- 2019年9月 (2)
- 2019年8月 (1)
- 2019年6月 (2)
- 2019年3月 (2)
- 2019年2月 (2)
- 2018年12月 (1)
- 2018年11月 (3)
- 2018年10月 (4)
- 2018年9月 (4)
- 2018年8月 (3)
- 2018年7月 (3)
- 2018年6月 (4)
- 2018年5月 (3)
- 2018年4月 (2)
- 2018年3月 (3)
- 2018年2月 (3)
- 2017年12月 (3)
- 2017年11月 (3)
- 2017年10月 (2)
- 2017年8月 (4)
- 2017年7月 (1)
- 2017年6月 (3)
- 2017年5月 (1)
- 2017年4月 (1)
- 2017年3月 (1)
- 2017年2月 (1)
- 2016年12月 (2)
- 2016年11月 (1)
- 2016年10月 (2)
- 2016年9月 (1)
- 2016年8月 (1)
- 2016年7月 (2)
- 2016年5月 (1)
- 2016年4月 (1)
- 2016年2月 (1)
- 2016年1月 (2)
- 2015年11月 (2)
- 2015年10月 (1)
- 2015年9月 (1)
- 2015年8月 (2)
- 2015年7月 (1)
- 2015年6月 (1)
- 2015年5月 (1)
- 2015年4月 (5)
- 2015年1月 (1)
- 2014年12月 (1)
- 2014年10月 (3)
- 2014年9月 (1)
- 2014年4月 (1)
- 2014年2月 (1)
- 2013年2月 (1)
- 2012年12月 (3)
- 2012年11月 (1)