イベント企画・展示会デザインのノウハウ
展示会場で目を引く看板づくりのヒント3
東京ビックサイトや東京国際フォーラムなどで開催される展示会は、
数百のブースが出展していることも少なくありません。
来場したことのある人なら実感しているかもしれませんが、
その中から自分の興味のあるブースを見つけるのってなかなか難しいですよね。
ここでは、展示会場で目を引く看板作りのヒントを3つ、ご紹介。
展示会ブースをデザインされる方にとって、
興味のあるブースとして見つけてもらうための参考になれば幸いです。
Hint1.人間は動いている
哲学的なタイトルになってしまいましたが、
展示会場におけるポスターづくりで最も重視したいのは、
まさにこの、「人間は動いている」ということです。
展示会をはじめとする空間デザインでは、
吊革につかまりながら見る電車広告やスマホ画面を通して見るWebデザインとは違って、
見る人が動いているという特徴を考える必要があります。
目と文字媒体の距離が常に、誰でも同じではなく、
見る場所によって与えられる印象が変わるということですね。
展示会のポスターに関して言うと、
10m先から見た時と、さらに近づいて来た時の見え方を
それぞれ考える必要があるわけです。
Hint2.タイトルが命
遠くから、どのブースに興味がありそうかキョロキョロと目線を移しながら歩いてくる人がいます。
その時、彼らに見えているのは、①短く、②わかりやすい、タイトル。
①の短さは、いろいろなブースに目線を移している中で一瞬で目に入るように、
②のわかりやすさは、その一瞬で目に入った文字をいかに理解させるかです。
「業界最安値」「日本初上陸」といった製品の特徴、製品名、社名などが挙げられるでしょう。
もちろん、遠くから見えるように大きく、ハッキリした色で、高い位置に掲げる必要があるかもしれません。
興味を持つか、持たないかは、このタイトルで決まります。
興味を持ってもらえれば、ブースに立ち寄って確実に製品を見てもらえるのです。
Hint3.実感のわくサブタイトル
さて、遠くからタイトルを見て「良さそう」と感じている来場者に、
実際に興味を持ってもらえるか、ブースに立ち寄って製品を見てもらえるかは、
サブタイトルにも大きく関係しています。
Hint1でご紹介した「さらに近づいて来た時の見え方」の工夫。
ここでは、①目線高で、②実感のわく、サブタイトルであることが重要です。
①の目線高は、ブース前まで歩いてきた人が最も見やすいように、
②の実感がわくかは、実際にこの製品を採用したらどうなるかを想像してもらえるかです。
製品の具体的な特性、メリットなどをもう少し細かく記載しましょう。
ただし、あれもこれもと説明するのは避け、
実際に詳しく話を聞いてみたい、製品を触ってみたいと思わせるきっかけづくりと位置づけてください。
タイトル・サブタイトルの選定は、念入りに。
さらに、製品をディスプレイしている展示台付近は
説明パネルなどで各製品の特徴を細かく説明するなど、
どの位置でどの文字が見られるかを意識しながら入念に選定していく必要があります。
タイトル・サブタイトルの選定には、
来場者がどのようなことに興味を持ちそうかの調査や、
立ち寄ってほしい人のターゲティングが重要となるでしょう。
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