Rio maga Vol.1
弊社は9月から7期目が始まりました。
新たな期に相応しく、ブログでも新企画「Rio maga」をスタートしたいと思います!!
内容としましては弊社各メンバーをクローズアップし、デザインやイベントの企画運営等の業務内容やノウハウ、またどのような思いで業務にあたっているかなど、インタビューを通して発信していきます。
外部ライターに委託するのではなく、「社員が社員目線」で捉えることで、より深い記事になるのでは無いかと思っています。
記念すべき初回はこの方・・・
代表取締役 竹林良太にインタビューを受けて頂きました。
プロフィール
神奈川県川崎市生まれ。
中学校まで地元で過ごし、高校よりオーストラリアに留学。
クラシック音楽をメインとした高校生活をシドニーで過ごし、学内のオーケストラをはじめ、鈴木メソードの活動にも積極的に参加し、オペラハウスや教会での演奏など数多く行う。
子供の頃から舞台に立つ側ではなく、舞台裏の仕事に興味を持っていた事から、高校卒業後は本格的に舞台演出の道へ進む。
2003年 |
オーストラリア、Charles Sturt University, Bachelor of Art (Design for Theater and TV) に入学。 シェイクスピアを中心とした舞台演出や映画製作のセット、ライティング、サウンドデザインと技術を学ぶ。 |
2004-5年 |
2年連続 Charles Sturt University, “OSKA SHOW” セットデザイン部門 最優秀賞 受賞 |
2004年 |
Golden Key International 受賞 |
2006年 |
Charles Sturt University 卒業 |
2006年 |
帰国し空間演出の世界で活動を開始。 |
2007-2012年 |
展示会のブースデザインをメインとする株式会社アートアイデアにて活動。 |
2011年 |
営業部長に就任。 |
2012年 |
株式会社リオエンターテイメントデザインを設立。 |
この業界で仕事をする様になった切っ掛けは?
ー 元々は映画監督になりたかったんです。小中学生の時は15分くらいの短い脚本書いて、友達と役割分担して8mmカメラで映画を作ってました。「学校の怪談」やら「宇宙人が人間を襲う」やら、中学校の時は少し大人の男女の出会いみたいなやつとか。
ちゃんと完成した映画は正直ないですけどね。(笑
人を感動させる仕事。観客を泣いたり、笑ったりさせられるエンターテイメント業界に興味がありました。
大学生の時は舞台演出の学科を専門的に学びました。帰国後、実際に映画会社で働いたのですが、すぐ辞めちゃったんです。。。みんな人生で一度は経験すると思うのですが、自分が想像していた事と実際って違う時ありますよね?私にとって映画とはそういう業界でした。
当時は逆ホームシックでオーストラリアに戻りたくて、映画業界で仕事が難しいのであれば、大使館に勤めてオーストラリアに関連する仕事をしようかとすら思ってました。
そんなある日、手に取った求人雑誌に私の前職となる会社が掲載されており、映像でも舞台でもなく空間そのものを演出する仕事を知り入社しました。この前職との出会いが切っ掛けですね。
空間を演出するって、時にはステージを作ったり、時には大型モニターで映像流したりする訳で、私が今までやっていた事は無駄ではなくて、仕事の一部としてちゃんと活かされると感じました。
前職ではどんな仕事をやっていましたか?
ー 展示会のブースや学会セミナーの運営などを手掛ける会社でした。デザイナーとして働きたかったのですが、英語を活用して仕事をしてほしいという会社側の要望があり、配属したのは営業部でした。
いつも隣の部屋でデザインをしているデザイナーが羨ましくて、いつか自分もデザインをしたいと思ってました。
転機が訪れたのは入社して半年ほど経った時。数名の営業とデザイナーが会社を辞めたんです。当然残った私の仕事は増えました。デザイナーも辞めた事で、受注してもデザインが追いつかないという事もありました。
そんな時、もし自分で営業しているクライアントのデザインを自分で描いたらどうなのだろうかと思う様になり、営業の仕事が終わった後、図面やパースを描くソフトを猛勉強し、実際にクライアントに提出してみたんです。
結果は意思疎通も取れるし、対応が早いと高評価。「営業がデザインし、デザイナーが営業する」というリオのスタンスを作る切っ掛けとなった訳です。
自分が変われば周りは変わるし、道は自分で開かなくてはならないですね。自分に言い訳しないで、情熱と固い意志を持って真摯に取り組めば道は自ずと開くのだと思います。
営業がデザインし、デザイナーが営業するって大変じゃないですか?
ー 最初は大変でしたよ!ワンオペで全部の業務をこなす訳ですから。社内に敵も作りましたし ww
デザインをお願いしないで自分で描いている姿はデザイナーにとってはあまり良く思われてなかったと思います。
会社を設立して、思い描く理想の会社を現実にするために、入社した社員にはデザインから営業スキル、現場管理まで全て教えました。
教わってすぐ出来るような単純な業務ではないし、経験も必要なのですが、徐々に社内の誰が受けても同じクオリティでクライアントをサポートできる様になってきました。
弊社では初回のミーティングからデザイン、現場管理までスタッフの入れ替えなしで行います。この担当スタッフが変わらない点がクライアントに対して安心感をあたえると思ってます。
ただしワンオペになると昔の私になるので、定期的にデザインミーティングを行い、新しいプロジェクトのアイディア出しや現場が重なった時の現場管理分担など、社内全体のスケジュールを共有、把握して効率よくプロジェクトを進めています。
一番印象に残っている仕事ってありますか?
ー 中国の仕事で大きなブースを建てたことがありました。真夏のビッグサイトで2日間徹夜で施工した事を思い出します。時間もタイトでやってもやっても追いつかないし、暑いし眠いし最悪でした。
無事にオープンして会期も終了し、いざ撤去。何百回も設営して、設営した分撤去している我々なのですが、施工初日から現場で作業をしてくれていた女性の大工がブースが壊れていく姿をみて泣いたのです。
その姿がものすごく印象的で、辛い物件だったからこそ色々な思いが交差して、感情的になったのだと思います。
クライアント、観客を感動させるだけでなく、作り手を感動させる仕事っていいですよね。
あの時は私もウルってました (涙
仕事をしていて楽しいと思う時はどんな時ですか?
ー 楽しい時ですか。。。基本的に飽きっぽい性格なのですが、この仕事ってクライアントとセッションする営業マンとしての自分。社内でデザインをするデザイナーとしての自分。現場で職人に指示を出す現場監督としての自分。イベント終了後、次のインベントに向けての改善点などを話し合うコンサルタント的な自分。
1プロジェクトに携わる際に様々な自分の姿があって、飽きないし刺激があって楽しいですね。
今は経営という仕事もあり、なかなか現場に入れなかったりしますけど、やっぱり自分が描いたデザインが実際に建って、クライアントが喜んでいる姿を見た時、「感動」がある時が一番嬉しいし、楽しいと感じます。
今後のリオエンターテイメントデザインに関してどう考えてますか?
ー 120%の力を出す事でようやくクライアントの100%へ近づける。自分の限界を物差しにするのではなく、相手の定規で自分を測る。
私は今までそう思って仕事をしてきましたし、これからもそう思ってます。弊社スタッフも同じ様に思っているはず。
デザインとか企画の仕事って、数学みたいに絶対っていう答えがないんです。10人いれば10人違ったデザインが出来るし、間違えはないし、100点も0点もない。
トレンドとかは存在しますが、一番大切なのは相手にとっていい企画でいいデザインなのかです。
社員には私のクローンになるのではなく一人一人が自分の感性でクリエイティブに磨きをかけてくれたら嬉しく思います。
展示会のブースデザインをメインとして事業展開していましたが、私は展示会に拘らず、そこに平坦な空間があればデザインしたいと思っていました。現在はイベントの企画・運営を専門に行うスタッフも増え、続々と仕事の幅が広くなってきていると思います。
空間をもっと楽しく、面白くする。
過去も今もそう思っているから、未来もそうしたい。より多くのクライアント様に信頼される会社に成長できる様に、スタッフを増員しながら育てていきたいと思います。
■株式会社リオエンターテイメントデザイン
Tel:03-6459-2079
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