ホーム>COMPANY>コラム>展示会マーケティングで集客・成約アップ!準備からフォロー施策まで完全解説

展示会マーケティングで集客・成約アップ!準備からフォロー施策まで完全解説

展示会マーケティングで集客・成約アップ!準備からフォロー施策まで完全解説

202565114444.png

展示会マーケティングとは、自社製品やサービスの認知拡大やリード獲得などの成果を得るための活動です。メリットや注意点、取り組むタイミング、スケジュール、事前準備、効果的な接客施策、フォローアップ施策をご紹介します。

 

展示会マーケティングは、自社製品やサービスをアピールしたり、認知拡大やリード獲得などの具体的な成果を得たりするのに有効な活動です。実施する際、メリットや注意点を把握しておくのがポイントです。

本記事では、展示会マーケティングのメリットや注意点をはじめ、スケジュールや取り組むタイミングをご紹介します。そのほか、効果的な接客施策やフォローアップ施策もお伝えするため、展示会後に何をすべきかわからない場合はぜひ参考にしてください。


展示会マーケティングとは

展示会マーケティングとは、開催した展示会で自社商品やサービスを紹介してアピールする活動です。商品開発に携わる会社関係者が参加できるため、ただ商品やサービスを知ってもらうだけではなく、直接顧客とコミュニケーションを取りながら説明できます。


展示会マーケティングは、認知拡大やリード獲得、ブランディング、フィードバック蓄積などの具体的な成果を得るのに効果的です。複数社が参加する展示会に参加すれば、他社の動向を把握したり、市場トレンドを学習したりできるでしょう。


展示会マーケティングで得られるメリット

自社商品やサービスをアピールするための戦略に困った場合は、展示会マーケティングのメリットを把握したうえで、適したマーケティング方法を見つけましょう。ここでは、展示会マーケティングで得られるメリットを5つご紹介します。


短期間にたくさんの見込み顧客と接触できる

展示会は、多くの来場者が訪れる場であるため、短期間でたくさんの見込み客と関われるメリットがあります。展示会を開催する会場が大規模であれば、よりたくさんの見込み客と接触でき、リード獲得につながりやすいです。


他社の商品やサービスを目当てに来場した方も、展示会でのアピールをきっかけに自社商品やサービスに興味を抱いてもらえる可能性があります。


自社に興味のある人とピンポイントに会える

展示会に来場する方のなかには、もともと自社商品やサービスに興味のある方がいる可能性があり、ピンポイントに接触できる点がメリットです。すでに興味を抱いてもらっている状態で接客すれば、見込み客から新規顧客になる可能性が高いです。


顧客のニーズごとに最適な提案を行うと、顧客エンゲージメントの向上にもつながります。自社商品やサービスが展示会の趣旨に合っていれば、自社に興味のある方がより集まりやすくなるでしょう。


既存顧客との関係性も強化できる

展示会には、見込み客だけではなく、既存顧客も招待できます。新規顧客の獲得も重要ですが、既存顧客との関係性の強化も大切です。展示会であらためて直接顔を合わせてコミュニケーションを取ると、ロイヤリティの向上につながります。


展示会マーケティングは、新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客との関係を深める場としても活用できます。関係性を強化しておくことで、顧客が困ったときにも的確なサポートが可能になります。


既存顧客との関係性を見込み客が見て、信頼関係のよさを評価してもらえれば、新規顧客獲得にもつながりやすいです。


ほかのマーケティング手法との相乗効果が狙える

展示会マーケティングは、ほかのマーケティング手法と組み合わせれば、相乗効果が期待できます。たとえば、SNSマーケティングと組み合わせると、展示会前に投稿で来場を促し、展示会中はリアルタイムで情報発信をしてアピールが可能です。


展示会後は、どのような成果が得られたかSNSで報告できます。オンラインとオフラインの両方からアプローチすれば、より効率的にマーケティング戦略を展開でき、短期間で大きな成果が得られる可能性が高まります。


競合他社や市場の動向を直接調べられる

展示会には、自社だけではなく、複数他社も参加するのが一般的です。自社と同じ業界の競合他社の商品やサービスを直接観察でき、市場の動向を調べられる点がメリットです。


展示会全体を通じて、最新のトレンドを把握できるチャンスでもあります。展示会で収集した情報は、今後の商品開発や既存商品の改善などで生かせば、市場での競争力を上げられるでしょう。


展示会マーケティングの注意点

展示会マーケティングを実施する際は、メリットだけでなく注意点も把握したうえで、効果的な戦略を立てることが重要です。ここでは、展示会マーケティングの注意点を2つご紹介します。


費用と労力がかかる

展示会への出展は、多くの費用と労力が発生します。具体的にかかる費用は、出展費用に加え、ブースの装飾や設営費用、配布する資料やノベルティの制作費、人件費などです。展示会の規模が大きいほど、発生するコストと労力は膨らみやすいです。


展示会マーケティングを成功させるには事前準備が重要ですが、多くの工程をこなすのに労力がかかります。ただし、費用と労力を十分に費やせば、展示会当日はスムーズに顧客対応ができ、成果を上げられる可能性があります。


効果を予測しにくい

展示会は短時間で成果が得られる可能性がありますが、効果を予測しにくいです。多くの来場者と関わったとしても、すべてが商談につながるとは限りません。リード獲得数や成約数などを予測するのは難しく、かけた予算に対してリターンが十分である確証もありません。


効果を予測しにくい展示会マーケティングでは、KPIを設定することが大切です。最終的に目指す目標までの中間目標を設定すれば、定期的にリード獲得数や成約数などの効果をチェックし、実施している戦略が順調であるか評価できます。


展示会マーケティングに取り組むタイミング

展示会マーケティングは、展示会が開催される時期に合わせるのはもちろんですが、最適なタイミングを狙うのがポイントです。ここでは、展示会マーケティングに取り組む主なタイミングについて解説します。


新製品の発表時

新製品を発表する際には、展示会への出展が効果的です。さまざまなターゲット層に直接アピールできるうえ、実物を見てもらいながら説明できるため、資料だけでは伝わりにくい魅力もしっかり届けられます。


実際に商品やサービスを使っている様子を展示会で披露することで、来場者の興味を引き、成約につながる可能性があります。展示会にメディア関係者が集まれば、その場で成約に至らなくても、メディアへの露出をきっかけに成約数がアップするケースもあるでしょう。


新規事業の参入時

新たな事業をはじめるときは、展示会マーケティングの実施がおすすめです。新規事業に参入したばかりの時期は認知度が低いため、自社商品やサービスをアピールするのが難しいですが、展示会なら直接アピールできるため、認知度の拡大が期待できます。


同じ業界の競合他社の動向を調査して把握できるため、市場のニーズを知れるいい機会にもなります。新規事業をはじめたばかりでも、ブースづくりやプレゼン内容を工夫すれば、競合他社との差別化が図れるでしょう。


商社や販売店との共同出展も

展示会に参加する際、商社や販売店と共同で出展するのもおすすめです。メーカー自身が出店するケースがあれば、製造メーカーの代わりに商社や販売店が展示会に参加して、販売先を広める戦略もあります。


共同出展なら、販売店と費用を折半できるため、展示会マーケティングにかかる費用の負担を軽減できるメリットがあります。商社や販売店と人員の幅を広げられるため、とくにはじめて出展する場合は事前準備の労力の負担も抑えられるでしょう。


展示会マーケティングのスケジュール例

展示会マーケティングを実施する場合は、スケジュールを事前に確認し逆算していつから動き出すべきかチェックする必要があります。ここでは、展示会マーケティングのスケジュールについて解説します。


半年~4か月前には動き出す

展示会マーケティングの準備は、展示会の開催日から半年〜4か月前には動き出すのが望ましいです。展示会に出展するまでの工程は多く、準備期間を十分に確保する必要があります。


展示会によって異なりますが、出展の申し込みには期限が設けられているため、締め切り前に動かなくてはいけません。とくに、ブースの設計や制作には時間がかかるため、締め切り日を正確に把握して計画的に準備を進めることが重要です。


実際のスケジュール例

展示会マーケティングのスケジュールの一例は以下のとおりです。以下のスケジュールでは半年前から準備を進めていますが、規模が大きいブースを設営する場合は半年以上前から準備を進めなければいけないケースがあります。


出展までの期間

準備内容

6か月前

・出展の申し込みをする

・ブースの場所を決定する

5か月〜2か月前

・スケジュールを調整して出展の手続きを行う

・ブースのレイアウト、デザインを決める

・ブースの制作会社を決めて依頼する

・配布する資料やノベルティを制作する

・集客方法や接客マニュアルを決定する

・出展日のスタッフの役割を決定する

2か月〜1か月前

・出展日の搬入や搬出を手配する

・顧客に案内状を配る

2日前

・ブースの本体工事や電気工事などを行い設営する

・ブース内の配線を確認する

1日前

・ブース内の照明や装飾を最終確認する

・パンフレットやカタログなどの資料を設置する

当日

・リードの獲得状況を定期的に確認する

・集客動線を確認して改善する

・アンケートを回収する

・お礼のメールを作成する

終了後

・獲得リードをデータ化する

・営業部門に引き継ぎを行う

・お礼メールを送る

・成果を振り返る

・アフターフォローを実施する


展示会出展を成功させるための事前準備

展示会への出展を予定している場合は、準備段階で「目的の整理」から「実施・運営」までの流れを把握しておくことが重要です。ここでは、展示会マーケティングを成功させるための事前準備のポイントを6つご紹介します。


展示会はマーケティングの一環であることを共有する

展示会への出展は、ただ自社商品やサービスの宣伝を行う営業活動ではなく、最終的に成約につなげるためのマーケティングの一環であると共有するのがポイントです。部署やチーム内で認識を統一してもらうことで、より一丸となって出展に取り組めるでしょう。


出展の目的を明確にする

展示会では、ただ自社商品やサービスを宣伝するだけではなく、目的を明確にしてから出展の準備を進めることが重要です。設定した目的に合わせて準備を進めれば、何をすべきか明確になり、より効果的なマーケティングを実現できます。


展示会の目的を売り上げ増加と設定した場合、目標を達成するための具体的な目標を設定することが大切です。たとえば、自社に興味のある顧客を獲得する、自社商品やサービスの認知度を高めるなどが挙げられます。


目的に沿った目標とKPIを設定する

出展する目的に沿って目標とKPIを設定すると、出展後に何をもって目的を達成しているか評価しやすくなります。一般的なKPIの指標は、訪問者数、リードや名刺獲得数、商談数、アンケート数などです。


ただし、目的によって最適なKPIが異なるため、チーム内で適切なKPIの設定について話し合う必要があります。たとえば、新規顧客の獲得を目的とする場合、見込み客を増やすために多くの来場者を集めることを目標とし、KPIには「来場者数」を設定するとよいでしょう。


商材にマッチした展示会を選ぶ

出展を成功させるには、自社商品やサービスにとって最適な展示会を選ぶのがポイントです。どの展示会に出展すればよいかわからないときは、展示会のテーマや規模、出展にかかるコストなどに着目しましょう。


展示会のテーマからは、来場予定の方々のプロフィールや、どのターゲットを狙った展示会なのか推測できます。展示会のニーズが自社のターゲット層と一致していれば、商材にマッチした展示会といえるでしょう。


出展にかかるコストと、出展後に得られる成果を比較して、費用対効果があるか分析するのもポイントです。コストに対して得られる成果が大きいと予測できる場合は、展示会マーケティングが成功する可能性が高まるでしょう。


商材や会社のイメージに合ったブースを考える

参加する展示会が決定したら、自社商品やサービス、会社のイメージに合ったブースを考える必要があります。見た目はもちろんですが、機能的にも魅力的なデザインを施すことで、競合他社との差別化が図れます。


会社のイメージをブースに反映させれば、はじめて自社の存在を知った来場者に、自社のイメージが視覚的に印象として残りやすいです。当日に成約につながらなくても、自社のことが気になり後日商談につながる可能性もあります。


ブースデザインの事例

株式会社リオエンターテイメントデザインは、さまざまな企業の出展ブースのデザインを手掛けています。過去のブースデザインを手がけた展示会の事例は、食品開発展や広告宣伝EXPO、SPORTEC2024、HR名古屋などです。


食品開発展のブースは、白色と紫色を基調としたスタイリッシュなデザインが特徴です。適度に照明を設置して明るさを十分に確保し、商談スペースを広く設けているため、スムーズに商談へと移行できるメリットがあります。


広告宣伝EXPOのブースは、さまざまな企業5社のデザインを施工しています。会社のイメージを強調したデザインや、商談スペースの充実さに着目したデザインなどさまざまです。


SPORTEC2024のブースは、ITシステムを取り扱う企業のイメージに沿って、白色を基調としたハイテクな雰囲気のあるデザインが特徴です。デスク下に照明を設置しており、明るさを十分に確保したうえで近未来感を表現しています。


HR名古屋のブースは、白色と青色を基調とした清潔感のあるデザインを施しています。白色の背景には自社サービスを使うメリットやキャッチコピーがデザインされており、シンプルなテキストで目に入りやすいです。


食品開発展の出展ブースデザイン事例はこちらからご覧ください。


広告宣伝EXPOのブースデザイン事例はこちらからご覧ください。


SPORTEC2024のブースデザイン事例はこちらからご覧ください。


HR名古屋のブースデザイン事例はこちらからご覧ください。


こちらの記事では、展示会ブースのパネルデザインのコツについて解説しています。

効果的に集客する方法も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。


事前集客で来場を促す

ブースへの訪問者を増やすためには、事前集客に力を入れるのがポイントです。そもそも展示会の存在や開催日を知らない方もいるため、事前集客で開催する旨を知ってもらい、自社商品やサービスに興味を持ってもらいましょう。


事前集客の方法には、案内状、SNS、オウンドメディア、プレスリリースなど、さまざまな種類があります。とくに、SNSやオウンドメディアなら、不特定多数の方々に来場を促しやすいです。


既存顧客に来場を促したい場合は、案内状やメールなどの手段が効果的です。パーソナライズされたメッセージで事前集客すれば、ロイヤリティの向上につながりやすく、来場したい気持ちを高められる可能性があります。


展示や接客の本番前リハーサルを行う

展示会のブースやノベルティなどの準備ができたら、当日を迎える前に展示や接客のリハーサルを行うのが大切です。どこに何を設置したり展示したりするかを確認しておくことで、当日になって商品や会社のイメージと異なるという事態を避けられます。


また、自社ブースへの呼び込み方や接客対応するスタッフを決めて、実際にリハーサルしてみましょう。簡易的にブースを再現してリハーサルし、説明の長さや資料の場所、顧客対応の適切さを評価することがポイントです。


展示会実施中に行いたい効果的な集客・接客施策

展示会当日を迎えて、集客や接客で具体的に何をすべきか明確にすれば、スムーズに商談につなげて目的の達成につなげられます。ここでは、展示会の実施中に行うべき集客や接客施策を2つのポイントに分けて解説します。


新規顧客の獲得には、チラシやノベルティの準備も重要です。

株式会社リオエンターテイメントデザインではチラシやノベルティのプロデュースも行っていますのでぜひご相談ください。


ブースに立ち寄ってもらうための工夫

展示会マーケティングを成功させるには、まずブースに立ち寄ってもらうのが重要です。ブースへの訪問者を獲得するには、3つの工夫を施すとよいでしょう。

こちらの記事では、展示会で集客を成功させるアイディアについて解説しています。

企業が失敗する5つの理由も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。


ブース前で呼び込みを行う

ブースに足を運んでもらうには、ブースの前で呼び込みを行う必要があります。ただ呼び込むのではなく、スタッフの配置や声かけを工夫して、ブース内に足を運びやすい雰囲気をつくることが大切です。


来場者のなかには、自社を気になっていてもなかなか入れない方がいる可能性があるため、積極的にひと声かけましょう。ただし、やり過ぎた呼び込みは不快感を与える原因となるため、あまりしつこく声をかけないように注意が必要です。


フライヤーやノベルティを配布する

呼び込みの際に、フライヤーやノベルティを配布してアピールするのがポイントです。フライヤーやノベルティは、企業名や商品説明が記載されているものがほとんどであり、展示会終了後も形として残ります。


実用性のあるノベルティなら、もともと自社に興味がない来場者でも受け取ってくれる可能性が高いです。日常生活でノベルティを使ってもらえれば、企業名が目に入る機会が増えて、自然と認知拡大につながるでしょう。


プレゼンテーションやデモンストレーションをする

自社商品やサービスへの興味をより引くために、プレゼンテーションやデモンストレーションを行うのが効果的です。具体的な商品説明を行う機会になり、魅力的な機能や便利さなどをアピールできます。


来場客が体験できるブースを設ければ、より強い印象を残せたり、リアルな感想をその場で聞けたりします。プレゼンテーションやデモンストレーションの様子を見て、そのほかの来場者が興味を抱いて集まってくる可能性も期待できるでしょう。


来訪者との関係づくりと情報収集

展示会では、来訪者との関係を築いて情報を収集するのが重要です。展示会で収集した情報は、終了後のアフターフォローで役立ちます。関係づくりと情報収集のポイントは主に2つです。


名刺交換時にヒアリングをする

企業を対象に開催される展示会では、企業の関係者同士で名刺交換する場があります。名刺を交換するときは、関係づくりと情報収集を目的にヒアリングするのが大切です。


名刺交換の際は、ただ名刺を交換してコレクションするのが目的ではないのを把握しておきましょう。交換した名刺は、見込み顧客の選別につなげるための情報の1つと捉えるのがポイントです。


 

アンケートで関心やニーズを把握する

アンケートの主な目的は、一人ひとりの見込み度合いや見込み客へのアプローチ方法を明確にすることです。たとえば「すぐに商品を使いたい」「サービス導入の決定権を持っている」といった情報がわかれば、その顧客の優先度は高くなります。


アンケートを作成するときは、回答率を上げる質問を設けるのがコツです。質問が多すぎたり質問文が長すぎたりすると、回答に手間がかかってしまい回答率が下がってしまいます。


チェックマークのみで回答できるように複数の選択肢を設けて、詳しく記入したい方に向けてその他の欄を設けましょう。


展示会後にやるべきフォローアップ施策

展示会が終了したら、当日にアプローチしきれなかった顧客に向けて、フォローアップする必要があります。あらためてアピールすることで、当日は制約に至らなくても、のちに成約につながり新規顧客獲得につながる可能性があります。


ここでは、展示会後に行うべきフォローアップ施策を4つのポイントに分けて解説します。


展示会の様子を記事や動画で発信する

展示会を行ったあとは、当日の様子を記事や動画で発信すると、効果的にフォローアップできます。展示会の様子をまとめた記事や動画は、振り返りだけではなく、展示会に来場できなかった方にもアプローチできる施策です。


展示会の様子をまとめるときは、アンケート結果から多かった回答を紹介したり、ヒアリングの際に多かった質問を発信したりするとよいでしょう。展示会が終了してから期間を空け過ぎないように、事前に記事の内容を決めておくこともポイントです。


また、動画で展示会の様子を発信したい場合は、プレゼンテーションやデモンストレーションの様子をコンテンツとしてSNSなどで投稿するのが効果的です。


リード情報を整理し優先順位を付ける

来場者に対するヒアリングやアンケートの結果から、リード情報を整理して優先順位を付けるとアプローチすべき見込み客が明確になります。興味度合いは、今すぐ・そのうち・まだまだのいずれかに振り分けるとわかりやすいです。


今すぐ導入・利用したい顧客ほど、アプローチすべき優先度が高いです。優先順位が高い見込み客へのアプローチは、展示会が終了してから時間を空けずに行うと、気持ちが変化する前に成約へとつなげられる可能性があります。


優先順位に応じたアプローチを行う

リード情報を整理して優先順位が明確になったら、アプローチ方法を決める必要があります。顧客によってアプローチ方法を使い分けることで、より効果的なフォローアップを実現できるでしょう。アプローチ方法には主に5つあります。


お礼メール

お礼メールは、見込み顧客全員に展示会当日中に送るのがポイントです。展示会での記憶が繊細なうちにお礼メールを送信すれば、自社商品やサービスへの興味や購買意欲が低下する前にアプローチできます。


一人ひとりに合った内容で送ると、好印象につながりより強い興味が引ける可能性があります。


 

メルマガ

メルマガは、定期的に自社商品やサービスに関する情報を発信でき、中長期的なアプローチに適しています。来場者のなかでも、利用しようか悩んでいる顧客や、まだまだ導入は考えていない顧客に適切なアプローチ方法です。


さらに細かく分類すると、悩んでいる顧客には商品説明や導入事例、まだまだ利用を検討していない顧客には役立つ情報を発信するとよいでしょう。


ステップメール・DM

ステップメールやDMは、開封率が高く情報を的確に発信したい場合に最適です。展示会後にどうしても知って欲しい情報があれば、ステップメールやDMでアプローチすることがポイントです。


ステップメールやDMでアプローチする場合は、電話と組み合わせてフォローアップするケースがあります。必ずしも電話に出られるとは限らないため、ステップメールやDMで後日電話する旨を伝えてから電話をかけると、出てもらえる可能性が高まるでしょう。


電話

電話は、展示会後にじっくりヒアリングしたいときに効果的です。後日電話で対応すれば、顧客の悩みも深くヒアリングできるため、優先順位の高いリードに対してアプローチすれば成約につながる可能性があります。


全員に電話をかけると時間がかかるため、商品やサービスの導入の決定権を持っている方を優先してアプローチすることがポイントです。導入のために許可をもらうという段階を省けるため、すぐに成約につながりやすいです。


SNS

SNSは、気軽に情報収集したい方に向けて情報を発信できます。企業の公式アカウントがある場合は、展示会でフォローキャンペーンを実施することで、フォロワー数が増えて定期的に自社の投稿を目にする機会を増やせます。


見込み度合いが低い顧客に対してもアプローチできるため、自社商品やサービスに興味を持ってもらえるきっかけづくりにつながりやすいでしょう。


フォローアップは継続的に行うこと

展示会後のアプローチは、お礼メールを送って終了ではなく、見込み客に対して継続的に行うのが大切です。反応が強かった顧客は、すぐに営業部に引き継いでより迅速に対応するのがポイントです。


反応がなかった場合でも、DMやメルマガなどで継続的にアプローチすれば、今後自社商品やサービスに興味を抱いてもらえる可能性があります。ただ継続的に行うのではなく、一人ひとりに適したアプローチ方法を続けて行うことが重要です。


展示会マーケティングの効果測定の方法

展示会が終わったあとは、事前準備で設定した目的を達成できているか評価するために、効果測定を行う必要があります。ここでは、展示会マーケティングの効果測定の方法を3つのポイントに分けて解説します。


KPIの達成度を評価する

効果測定では、出展する目的を達成するために定めたKPIの達成度を評価します。展示会におけるKPIは主に6つあります。KPIは出展する目的によって異なるため、適切なKPIを設定したうえで効果測定を行うのがポイントです。


訪問者数

訪問者数は、自社ブースに訪れた方の人数を指します。カウンターでチェックするスタッフを配置しない限り、訪問者数を正確に数えるのは難しいため、パンフレットやノベルティの配布数から訪問者数を推計するケースが多いです。


展示会全体の来場者数に対して訪問者数が少ない場合は、事前集客の方法に課題があると考えられます。訪問者数が多くても、商談件数が少なければ商談までのアプローチ方法の見直しが必要です。


リード・名刺獲得数

リードや名刺獲得数は、見込み客や新規顧客の獲得を目的に出展しているケースに最適な指標です。名刺の獲得数は、既存顧客や競合他社の名刺を除いた枚数を指します。


交換した名刺のなかでも、決裁権のある役職の方ならスムーズに成約に進められる可能性が高いです。名刺交換をしたからといって必ずしも商談につながるとは限らないため、成約につながりやすい方を見極めてアプローチしましょう。


アンケート回答数

アンケート回答数は、自社ブースに訪れた方から得られた回答数です。名刺交換では顧客の情報のみ収集できますが、アンケートでは顧客の情報に加え自社商品やサービスを実際に利用した感想、現時点での購買意欲の度合いなどを収集できます。


アンケートの回答結果から、顧客のニーズに応じてアプローチが可能です。仮に厳しい評価があっても、次回出展する際に改善して再度挑戦できます。商品やサービス自体の改善にも活用でき、さらなる成果につながる可能性があります。


商談数

商談数は、展示会で案件化した商談や展示会後に行った商談の件数のことです。商談といっても、商品やサービスの説明を行ったケースをカウントする場合や、具体的な見積もりを実施したケースをカウントする場合などさまざまです。


自社にとっての商談数を明確にするために、事前準備の段階で商談数としてカウントする基準を設けるとよいでしょう。展示会でのプレゼンテーションの実施回数を商談数とするなら、終了後すぐに集計が可能です。


受注数

受注数は、展示会で自社商品やサービスの受注成立に至った件数を指します。企業を顧客にした場合の受注数は、成立までに時間がかかる傾向にあるため、効果測定の期間を数か月間設ける必要があります。


受注数に加えて受注金額も指標として設定することで、成果の把握がより適切に行えます。受注数が多くても、受注金額が目標に達していないケースがあるためチェックが必要です。


LTV

LTVは、顧客が自社と取り引きしてから終了するまでにもたらした価値を指します。LTVの算出方法は、平均購入単価×粗利率×1年間の購入頻度×継続年数です。


LTVは、取り引き期間が長ければ長いほど、安定した収益の確保につながります。商品によっては年単位で関係性を築くケースがあり、その場合中長期的な効果測定が求められます。


ROI(費用対効果)を算出する

展示会におけるROIの算出方法は、利益・効果÷展示会の総費用です。展示会の総費用には、出展費用やブースの運営費、資料やノベルティの制作費、人件費などが含まれます。


展示会での成果があっても、コストと照らし合わせて見合っていなければ、費用対効果は得られなかったということになります。複数の展示会に参加したときは、各会場でのROIを比較してみましょう。


数値では測れない項目も評価しよう

来場者や会場スタッフからのフィードバックなど、数値化できない項目も評価しましょう。自社商品やサービスに関する意見だけではなく、展示内容や接客についての意見も集まれば、今後の出展や商品の改善などで役に立ちます。


実際にブースを運営した自社スタッフからの感想や学びも評価すると、スタッフ目線での改善点やよかった点を評価できます。


よくある展示会マーケティングの失敗事例と対策

展示会マーケティングを実施する前に、よくある失敗事例を確認して対策しておくのがポイントです。ここでは、展示会マーケティングでよくある失敗事例3つと対策をご紹介します。


目的が曖昧でKPIも定まっていない

出展する目的が曖昧でKPIが決まっていないと、展示会後にどのような成果を上げるべきかわからなくなってしまいます。


出展する際は、事前準備の段階で出展する目的を明確にするのが重要です。目的を達成するために戦略を練ったうえで出展すると、展示会マーケティングが成功する可能性が高まります。


事前集客ができていない

事前集客が不十分だと、ターゲット層の訪問者が少なくなり、出展する効果が低下するおそれがあります。展示会への来場者全員が自社ブースに足を運ぶとは限らないため、まずは自社が出展する旨を知ってもらうことが重要です。


事前集客の方法は、SNSやメール、プレスリリースなどの施策があります。展示会当日にキャンペーンを実施する場合は、事前に告知しておくことで、来場者の関心を高めやすくなります。


展示会後にリードを放置している

展示会が終わってからリードを放置していると、結果的に失敗に終わってしまうおそれがあります。商談のチャンスを逃すリスクがあるため、展示会後もしっかり見込み客に対してフォローアップを行うのが重要です。


展示会のフォローアップをスムーズに進めるために、事前準備の段階でどのようにアプローチするか決めておくとよいでしょう。競合他社も同じようにフォローアップを行うため、遅れないように展示会終了の翌日までには接触することがポイントです。


株式会社リオエンターテイメントデザインでは、

ご予算やコンセプトにあわせたオリジナルのデザインでブースを設計いたします。

デザイン会社をお探しの方は、ぜひご相談ください。


まとめ

展示会マーケティングは、事前準備を徹底的に行い、目的を達成しているか成果を振り返ることが重要です。見込み客が見つかった場合は、展示会後のフォローアップを通じて成約につなげましょう。


展示会を成功させるには、来場者の興味を引くブースをデザインすることがポイントです。会社のイメージを反映させたり、動線を意識したレイアウトにしたりする場合は、ブースのデザインを手掛ける専門会社に依頼するのがおすすめです。


株式会社リオエンターテイメントデザインでは、展示会のブースデザインの企画から施工、運営までワンストップで手掛けています。企業イメージや他社との差別化を図ったブースデザインを施したい場合は、お気軽にお問い合わせください。

 
ページ上部へ

ACCESS
アクセス