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展示会ブースデザインはコンセプトで決まる!ブレない企画反映のポイント

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展示会ブースデザインのコンセプトとは「誰に・何を・どう伝えるか」という出展全体の構想です。テーマとの違い、6ステップの策定手順、デザインへの反映方法まで実務で使える内容を解説します。

展示会ブースデザインにおけるコンセプトとは、出展の成否を左右する「設計図」であり、ターゲットに何をどう伝えるかという戦略そのものです。

コンセプトが曖昧なまま準備を進めると、関係者の認識がずれたり、イメージと違う仕上がりになったりします。


本記事では、コンセプトの定義からテーマとの違い、策定手順、デザインへの反映方法まで、実務で使える内容をお届けします。


展示会ブースデザインにおけるコンセプトとは

展示会ブースデザインにおけるコンセプトとは「誰に・何を・どのように伝えるか」という出展全体の構想を指します。言い換えれば、ブースという限られた空間で、自社の価値を最大限に届けるための一貫した考え方です。


たとえば、新製品の認知拡大を目的とする場合「ITに詳しくない経営層に、導入の手軽さを体感してもらう」というコンセプトを立てれば、デモンストレーションの内容や説明パネルの文言、スタッフの対応方針まで一貫した方向性が生まれます。


反対に、コンセプトが曖昧なまま準備を進めると、デザイン会社との打ち合わせで「なんとなくおしゃれに」といった抽象的な指示しか出せず、結果としてターゲットに刺さらないブースになりがちです。


コンセプトは、展示会出展という大きなプロジェクトにおける「羅針盤」といえます。関係者全員がこの羅針盤を共有することで、準備段階から当日の運営まで、ブレることなく目的達成に向かえるのです。


コンセプトとテーマの違い

コンセプトとテーマは混同されやすい言葉ですが、役割は明確に異なります。


コンセプトは「戦略・軸」であり、出展の目的やターゲット、提供価値を包括した構想全体を示します。一方、テーマは「主題・世界観」であり、コンセプトを具体的に表現するための雰囲気やキャッチフレーズです。


たとえば「中小企業の経営者に、クラウド会計ソフトの導入ハードルの低さを伝える」がコンセプトだとすれば「経理業務を、3ステップで変える」がテーマになります。

コンセプトという大きな方針があって初めて、それを象徴するテーマが決まるという順序です。


この違いを理解していないと「おしゃれなテーマを先に決めて、後からコンセプトを考える」という逆転現象が起き、結果として一貫性のないブースになってしまいます。


「コンセプトが先、テーマが後」。この順序を守ることが成功への第一歩です。


展示会ブースのデザインでコンセプトが重要な理由

展示会ブースのデザインにおいて、コンセプトが重要な理由は大きく2つあります。


【コンセプトが重要な理由】

  • 出展準備をブレや齟齬なく進められる
  • 訴求ポイントが明確になり見込み客の興味を引きやすくなる

ひとつずつ見ていきましょう。


出展準備をブレや齟齬なく進められる

コンセプトが明確であれば、マーケティングチームやデザイン会社、施工業者など複数の関係者が同じゴールを共有できます。


たとえば「若手のIT担当者に操作性の高さをアピールしたい」とデザイン会社に伝えれば、シンプルで直感的な見せ方が提案されます。反対に「とにかく目立つブースに」という曖昧な要望では、ターゲットとずれた印象になるおそれがあります。


コンセプトは当日のスタッフ対応にも影響します。「経営層向けにROIの高さを短時間で伝える」というコンセプトがあれば、数字やグラフを使った簡潔な説明を準備できます。


このように、コンセプトは準備から当日まで一貫した指針となります。


訴求ポイントが明確になり見込み客の興味を引きやすくなる

展示会場では、来場者が情報過多の状態にあります。限られた時間で多くのブースを回るため、ひとつのブースに割ける時間は数分程度です。


この環境で来場者の興味を引くには「1秒で伝わる価値」が必要です。コンセプトが明確であれば、キャッチコピーやビジュアル、デモの内容まで一貫したメッセージが生まれます。


たとえば「小規模店舗向けに在庫管理の自動化を提案する」というコンセプトなら「在庫切れゼロ、発注ミスゼロ」といった具体的なベネフィットを前面に打ち出せます。


訴求ポイントが明確になれば、ターゲット層の関心を瞬時につかめるだけでなく、商談の質も向上します。コンセプトに共感した来場者は、すでに課題を認識している可能性が高く、その後の商談もスムーズです。


一方、コンセプトが曖昧だと「見た目はきれいだが何の会社かわからない」「誰向けなのか伝わらない」といった認識にとどまりやすく、来場者の意識に残らないブースとなってしまいます。


展示会ブースデザインのコンセプトを決める手順

コンセプトを策定する際は、以下の6つのステップで進めるとスムーズです。各ステップで具体的な問いを立て、答えを言語化していくことで、ブレのないコンセプトが完成します。


1:出展の目的を明確にする

最初に決めるべきは「なぜ展示会に出展するのか」という目的です。目的が曖昧なまま準備を進めると、後の工程すべてがぼやけてしまいます。


代表的な出展目的には、新規顧客の獲得、既存顧客との関係強化、新製品の認知拡大、競合他社の動向調査などがあります。たとえば「新規顧客の獲得」を目的とするなら、ブースデザインは開放的で入りやすい雰囲気にし、スタッフも積極的に声かけをする体制が求められます。


目的を決める際は、抽象的な表現ではなく「名刺を200枚獲得する」「商談アポイントを30件取る」といった具体的な数値目標まで落とし込むとよいでしょう。

数値目標があれば、出展後の効果測定もしやすくなります。


2:出展する商品やサービスを決める

次に、ブースで何を展示するかを決めます。ここで重要なのは「欲張らない」ことです。


展示会は自社の全製品をアピールする場ではなく、ターゲットに最も刺さる商品やサービスを絞り込む場です。たとえば、クラウドサービスを複数展開している企業であれば、その展示会のテーマや来場者層に合わせて1つか2つに絞り込みます。


商品を絞り込むことで、メッセージが研ぎ澄まされ、来場者の記憶に残りやすくなります。「この会社はこの分野に強い」という印象を与えることができれば、後日の商談でも思い出してもらいやすくなります。


3:ターゲットを設定する

出展する商品が決まったら「誰に届けるか」を具体的に設定します。業種や企業規模だけでなく、ペルソナレベルまで掘り下げることが重要です。


たとえば「製造業の中小企業」ではまだ抽象的です。「従業員50名規模の製造業で、ITリテラシーが高くない経営者や総務担当者」まで具体化すれば、ブースで使う言葉やデモの内容も自ずと決まってきます。


ターゲット設定の際は、自社の既存顧客をイメージするとよいでしょう。すでに自社を選んでくれた顧客の共通点を洗い出せば、展示会で出会いたい層も見えてきます。


4:ターゲットが抱える課題を洗い出す

ターゲットが決まったら、その人たちが日常的にどのような悩みや課題を抱えているかを洗い出します。


ここで重要なのは、表面的な課題ではなく、本質的な悩みを掘り下げることです。


たとえば「業務が非効率」という課題があったとき、その背景には「属人化が進んでいてマニュアルがない」「ツールが古くて使いにくい」「人手不足で新しいシステムを導入する余裕がない」など、さまざまな要因が隠れています。


ターゲットの本音を推察するには、既存顧客へのヒアリングや、営業担当者が日々聞いている声を集めることが有効です。課題が具体的であればあるほど、次のステップで提示する価値も鋭く刺さります。


5:課題に対して提供できる価値を考える

洗い出した課題に対して、自社の商品やサービスがどのような価値を提供できるかを言語化します。


ここで注意したいのは「機能」ではなく「ベネフィット」を語ることです。たとえば「クラウド型で場所を選ばずアクセスできる」は機能ですが「出張先でもリアルタイムに売上を確認でき、意思決定のスピードが上がる」はベネフィットです。


ターゲットが展示会で求めているのは、自社の課題を解決してくれる未来像です。導入後にどんな変化が起きるのか、どんな手間やコストが削減されるのかを具体的に示すことで、来場者の関心を引きつけられます。


6:具体的なコンセプトに落とし込む

ここまでのステップで整理した情報を「誰に・何を・どう伝えるか」という一文にまとめます。これがコンセプトです。


たとえば「中小製造業の経営者に、在庫管理の自動化で経営判断を迅速化できることを、実機デモと導入事例で伝える」といった形です。一文で表現できるまで練り上げることで、関係者全員が同じイメージを共有できます。


コンセプトが完成したら、それをもとにテーマやキャッチコピー、ビジュアルの方向性を決めていきます。


展示会ブースデザインのコンセプトを考える際のポイント

コンセプトを策定する際、より洗練された内容にするためのポイントがあります。以下の6つを意識することで、実効性の高いコンセプトが生まれます。


自社ではなく来場者の視点で考える

コンセプトを考える際、最も陥りやすいのが「売り手目線」です。自社が見せたいものと、来場者が見たいものは一致しません。


たとえば、技術力の高さをアピールしたいあまり専門用語だらけのパネルを並べても、ITリテラシーが高くないターゲットには響きません。重要なのは、来場者が「自分の悩みを解決してくれそうだ」と感じられるかです。


来場者視点で考えるには「この人は何を求めて展示会に来ているのか」「どんな情報があれば次のアクションを取ってくれるのか」を想像します。


自社の強みを押し付けるのではなく、来場者の関心に寄り添う姿勢が、コンセプトの質を高めます。


自社商品のコンセプトとマッチさせる

展示会ブースのコンセプトは、企業理念や商品のブランドイメージと一貫性を持たせる必要があります。


たとえば「シンプルで使いやすい」を売りにしているクラウドサービスなのに、ブースデザインが派手で情報量が多ければ、来場者は違和感を覚えます。反対に、ブースと商品のコンセプトが一致していれば「この会社は本当にシンプルさを大切にしている」という信頼感が生まれます。


ブランドイメージとブースデザインの乖離は、企業への信頼を損なう原因になります。コンセプトを策定する際は、自社のコーポレートサイトやパンフレットと照らし合わせ、一貫性を確認しましょう。


競合他社との差別化も行う

展示会場では、同じ業界の競合他社が隣接するブースに出展していることも珍しくありません。その中で自社を選んでもらうには、明確な差別化が必要です。


差別化のポイントは「他社にはない強み」を前面に打ち出すことです。価格の安さ、サポートの手厚さ、導入実績の豊富さ、特定業界への特化など、自社ならではの価値を明確にします。


競合との違いを際立たせるには、事前に競合他社のウェブサイトやこれまでの展示会での様子をリサーチしておくとよいでしょう。競合が「高機能」を押し出しているなら、自社は「使いやすさ」を強調するといった戦略が立てられます。

 

既存顧客にヒアリングして情報を集める

ターゲットの真の悩みを知るには、すでに自社を選んでくれた既存顧客の声が最も信頼できる情報源です。


既存顧客へのヒアリングでは「なぜ自社を選んだのか」「導入前にどんな課題があったのか」「他社と比較してどこが決め手になったのか」といった質問を投げかけます。これらの答えから、ターゲットが本当に求めている価値が見えてきます。


ヒアリング結果をもとにコンセプトを組み立てれば、机上の空論ではなく、実際の顧客の声に基づいた説得力のある内容になります。


展示会で出会う見込み客も同じような悩みを抱えている可能性が高く、刺さりやすくなります。


商材の価値を裏付ける証拠や実績を用意する

どれだけ魅力的なコンセプトを掲げても、来場者は「本当なのか?」と疑念を抱きます。その疑念を払拭するには、具体的な証拠や実績が必要です。


たとえば「導入後、業務時間が30%削減された」という数値データや「大手企業〇〇社が採用」という導入事例「満足度95%」といったアンケート結果などです。こうした裏付けがあることで、来場者の信頼を得やすくなります。


証拠や実績は、ブースのパネルに掲載するだけでなく、スタッフが口頭で説明できるよう準備しておくことも重要です。


策定したコンセプトをコンセプトシートにまとめる

コンセプトを言語化したら、それをコンセプトシートという形で可視化しましょう。コンセプトシートとは、出展の目的、ターゲット、提供価値、デザインの方向性などを1枚にまとめたドキュメントです。


コンセプトシートがあれば、社内での共有やデザイン会社への依頼がスムーズになります。また、準備が進む中で迷いが生じたときも、シートに立ち返ることで本来の目的を思い出せます。


シートには、ターゲット像、課題、提供価値、キーメッセージ、参考ビジュアルなどを盛り込みます。重要なのは、関係者全員が同じ情報を共有できることです。


決まったコンセプトはどうやって展示会ブースデザインに反映させる?

コンセプトが固まったら、それを具体的なデザインや演出に落とし込む段階に入ります。


まず、キャッチコピーはコンセプトを端的に表現する言葉にします。来場者が遠くからでも読める大きさで、目立つ位置に配置しましょう。


キービジュアルは、コンセプトの世界観を視覚的に伝えます。シンプルさを打ち出すなら余白を活かしたデザイン、先進性を伝えるならデジタル感のあるビジュアルが適しています。


照明の使い方もポイントです。明るく開放的な印象を与えたいなら全体照明を強めに、高級感や落ち着いた雰囲気を出したいならスポット照明を活用します。


動線設計では、来場者がどの順序で展示物を見るかを計算し、コンセプトに沿った体験を提供できるよう配置を工夫します。


デモンストレーションの内容も、コンセプトに基づいて設計します。「使いやすさ」を伝えるなら、実際に操作してもらう体験型デモが効果的です。スタッフの対応方針も、コンセプトに合わせて調整しましょう。


これらすべてがコンセプトという軸でつながることで、来場者に一貫したメッセージを届けられます。


 


まとめ

展示会ブースデザインにおけるコンセプトは、出展の成否を左右する戦略そのものです。コンセプトが明確であれば、準備段階でのブレがなくなり、来場者に対しても明確な価値を伝えられます。


来場者視点で考えること、自社ブランドとの一貫性、競合との差別化、既存顧客の声の活用、証拠や実績の準備、コンセプトシートでの可視化といったポイントを押さえることで、より洗練されたコンセプトになります。


自社だけでコンセプトを練り上げるのは簡単ではありません。とくに初めての出展や過去の出展で成果が出なかった場合は、専門家のサポートも有効です。


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