展示会ブースで動画を流す効果とは?種類・作り方・費用相場をわかりやすく解説

展示会場で来場者が足を止めてくれるかどうか、その勝負はわずか3〜5秒で決まります。ITシステムやクラウドサービスといった無形商材を扱う企業にとって、この短い時間で自社の価値を伝えることは簡単ではありません。
では、その数秒でどこまで自社の魅力を伝えられるのでしょうか。
そこで近年注目されているのが、展示会ブースにおける動画の活用です。動きと音で来場者の視線を引きつけ、複雑なサービスの仕組みや導入メリットを直感的に伝えられるため、動画は展示会マーケティングにおいて欠かせない存在になりつつあります。
展示会ブースで動画を流す効果やメリットとは?
展示会という特殊な環境では、動画は単なる装飾ではなく、戦略的に活用すべきマーケティングツールとして機能します。
ここでは、展示会ブースで動画を活用することで得られる5つの主要なメリットについて、具体的に見ていきます。
来場者の目に留まりやすく足を止めてもらえる
展示会場は情報があふれ、通路を歩きながら1つのブースを見る時間はほんの一瞬しかありません。来場者がブース前を通過する時間は、わずか5秒ともいわれています。この短い時間でどれだけ注目を集めて足を止めてもらえるかが勝負のわかれ目です。
人間の習性として、本能的に動くものを目で追うという特徴があります。静止画のパネルやポスターが並ぶなか、動画が流れているブースは自然と目に入りやすく、さらに音による訴求が加わることで、視覚と聴覚の両方から来場者の注意を引くことができます。
とくにBtoB展示会では、来場者は限られた時間でできるだけ多くのブースを回ろうと移動し、よほど興味を引かれない限り立ち止まることは少ないと言えます。
そのなかで「動き」と「音」を備えた動画は、せわしない来場者の足を止めるための非常に強力な武器として機能します。
ブースに持ち込めない製品・サービスを紹介できる
大型の産業機械や建設機材など、物理的にブースへ搬入できない製品を扱う企業は少なくありません。ITシステム業界のマーケティング担当者も、目に見えないサービスをどのように見せるかという課題に悩みます。
クラウドサービスの画面遷移やサーバー間の連携、データの流れといった仕組みは、パネルや口頭説明だけでは十分に伝わりません。動画であれば、アニメーションやCGを用いて、こうしたプロセスをわかりやすく可視化できます。
さらに、実際の操作画面をキャプチャした映像を使えば「このサービスを使うとこのように操作できる」という具体的な利用イメージを持ってもらえます。
「現状の課題」「サービス導入」「改善後の姿」という流れを動画で示すことで、無形商材の価値を直感的に理解してもらいやすくなります。
営業・説明の効率が上がり人員削減につながる
展示会では担当者が同じ説明を何度も繰り返すことになり、1日で数十人、規模が大きい場合は100人以上に対応することもあります。その結果、負担が増えるだけでなく、疲労によって説明の質にばらつきが生じやすくなります。
動画を活用すれば、サービスの基本説明や製品の特長紹介といった定型的な内容を自動化できます。動画が流れている間に、担当者は次の来場者への準備をしたり、より深い質問への対応に集中したりできるようになります。
具体的には、動画でサービスの全体像や基本機能を説明し、担当者は個別ニーズに合わせたカスタマイズ提案やクロージングに注力します。
その結果、限られた人員でも多くの来場者に質の高い対応ができ、商談件数の増加が期待できます。あわせて担当者の負担も軽くなり、展示会期間を通して安定したパフォーマンスを維持しやすくなります。
展示会後も使える資産になる
展示会のために制作した動画は、その場限りのものではありません。むしろ長期的に活用できるマーケティング資産として大きな価値を持ちます。
重要なのは、動画内に展示会名や特定の日付を入れないことです。「〇〇展2025」といった文字を入れてしまうと、その展示会が終わった後は使いづらくなってしまいます。
汎用的な内容や構成にしておくことで、自社のWebサイトやYouTubeチャンネル、SNS、営業資料、採用活動など、さまざまな場面で二次利用しやすくなります。
ある企業では、展示会用に制作した商品紹介動画を営業担当者がタブレットで持ち歩き、商談の冒頭で再生するようにしました。この方法により、短時間でサービスの全体像を効率よく共有でき、成約率の向上が期待できる結果につながりました。
ブース全体の雰囲気がよくなり入りやすさが向上
無音で静止画だけが並ぶブースと、動画が流れ適度な音が聞こえるブースを比べると、多くの来場者は後者のほうが活気があり入りやすく感じるでしょう。、
動画の「動き」と「音」はブース全体に賑わいを生み、心理的なハードルを下げます。「このブースは何かやっていそうだ」「少し覗いてみようかな」と感じてもらいやすくなります。
さらに複数の来場者が動画を見ている様子は、周囲の人を引き寄せる効果を生みます。人は他人が集まる場所に価値を感じる傾向があり、動画のあるブースには自然と人だかりができます。
こうして生まれた賑わいは、スタッフのモチベーションも高めます。活気ある環境で働けることで対応の質が上がり、その姿勢がまたよい雰囲気を生み出す好循環が期待できます。
展示会ブースで使われる動画の種類
展示会で使用する動画には、目的や配置場所、ターゲット層によっていくつかの種類があります。まずは自社が展示会で何を達成したいのかを明確にし、その目的に合わせて最適な動画の種類を選ぶことが重要です。
商品・サービス紹介動画
最も一般的なのが商品やサービスの機能や特長を説明する動画です。この動画の目的は来場者の理解を深めることにあります。
SaaSなら実際の操作画面を映しながら使い方を示し、クラウド型業務システムであればダッシュボードから勤怠や売上が一目で把握できる様子を見せます。
製造業であれば機械の内部構造をアニメーションや3DCGで可視化し、温度管理や不純物除去の工程をわかりやすく表現します。抽象的な仕組みを具体的な映像に置き換えることで、専門性の高い内容でも直感的に理解してもらえます。
この種類の動画はブース内に配置し、すでに興味を持っている検討段階の来場者に向けて見せると効果的です。動画で全体像や基本機能を伝え、担当者は「この機能は御社の業務でこう活用できます」のような一歩踏み込んだ説明や提案に集中でき、商談をスムーズに進められます。
会社PR・ブランド紹介動画
企業理念や実績、社風、SDGsへの取り組みなどを紹介する動画は、視聴者との間に信頼感を築くことを目的とします。
とくにBtoBビジネスでは取引先としての信頼性が重視されるため、創業の歴史や主要取引先、社員が働く様子、社会貢献活動などを盛り込むことで「任せても大丈夫な会社だ」と感じてもらいやすくなります。
またこの種の動画は、展示会で初めて社名に触れる来場者に実績や姿勢を伝えるだけでなく、採用向けの会社説明会にも転用しやすいという強みがあります。企業のブランドイメージを統一した形で発信できるため、営業と採用の両面で効果を発揮します。
ティザー・予告動画
あえてすべてを明かさず、断片的な情報だけを提示する動画は、いわば「焦らし」による興味喚起を狙う構成になります。
たとえば、新製品の一部分だけを映したり「この課題、あなたの会社でも抱えていませんか?」という問いかけで終わらせたりするパターンです。
ブースの前を通過する10秒程度の短い時間の中で「何だろう」「続きが気になる」と思ってもらうことで、足を止めてもらうきっかけを作ります。
ティザー動画は通路に面した大型モニターに配置し、遠くからでも視認できるようにするのが効果的です。CGやアニメーションなど視覚的なインパクトを重視した演出との相性がよいタイプの動画です。
プロモーションビデオ(PV)
企業やサービスの世界観を映像表現で伝えるタイプの動画です。
機能の細かな説明よりも、ブランドイメージを心に残すことを目的としたアプローチになります。
音楽や映像のトーンに工夫を凝らすことで、視聴した人に感情的な印象を与えます。「先進的だと感じる」「信頼できそうだと思える」「革新的な企業だと伝わる」といったブランドイメージを、言葉で説明するのではなく映像から自然に感じてもらえるようにします。
高級感や専門性をアピールしたい場合や、競合他社との差別化を図りたい場合にとくに向いています。ただし、具体的な機能説明までは担いきれないため、詳細説明用の動画やデモンストレーションと組み合わせて活用することが一般的です。
デモ・HowTo動画
実際の使用方法や導入後の姿を具体的に見せる動画です。
「自分たちにも使えそうだ」と感じてもらうことを目的とします。
操作手順を画面録画で示したり、導入によって業務がどのように改善されるかをビフォーアフターで描いたりします。検討が進んだ層、つまり具体的な導入を現実的にイメージしている来場者に対して、最後の一押しとなる材料を提供します。
商談ブースに設置し、担当者の口頭説明と組み合わせて活用すると効果的です。実際の使用感が伝わることで、来場者の不安を解消し、導入に踏み切る決断を後押しできます。
展示会動画の制作フロー
効果的な展示会動画を制作するには、適切なフローに沿って進めることが重要です。
実写とアニメーションでは具体的な工程は異なりますが、両者に共通する重要なステップがあります。
動画の目的と役割を明確にする
制作の第一歩は、動画で何を達成したいのかを明確にすることです。
「誰に」「いつ」「何を」伝えるのか、具体的に定義しましょう。
- ターゲットは既存顧客なのか、新規開拓なのか?
- ブースの外で流すのか、商談スペースで使うのか?
- 認知獲得が目的なのか、商談促進が目的なのか?
これらを最初に整理する必要があります。
何をしたいのかが曖昧なままだと、あれもこれもと情報を詰め込みすぎて、結果として何も伝わらない動画になってしまいます。
30秒の動画であれば、伝えるメッセージは1つか2つに絞ることが大切です。何を一番伝えたいのかを明確に定めることが、訴求力のある動画を作るための土台になります。
動画の種類や詳細内容を検討する
目的が決まったら、実写にするのかアニメーションにするのか、どのような構成にするのかを検討します。
この段階でとくに重要なのが絵コンテの作成です。絵コンテは、シーンごとの映像イメージや音声、テロップなどを整理した設計図のようなもので、制作会社と共有することで完成イメージのズレを防げます。
絵コンテ段階での認識共有が不十分だと「イメージと違う」という事態が起こりやすく、追加修正や追加費用の原因になります。多少時間がかかっても、この段階で細部まで詰めておくことが後戻りを防ぐ鍵になります。
あわせて前章で紹介した動画の種類の中から、目的に応じて商品紹介動画、デモ動画、PR動画などを選びます。
たとえば集客や興味喚起が目的なら、ティザー動画やPV、検討促進が目的なら商品紹介動画やデモ動画というように、目的と動画の種類を対応させて整理します。
外注か自社制作かを判断する
近年はスマートフォンでも4K撮影ができ編集アプリも充実しているため、自社制作も不可能ではありませんが、展示会という競争の場では動画のクオリティが成果を大きく左右します。
初めて展示会動画を制作する場合は、実績豊富な制作会社に相談することをおすすめします。プロは照明や音響、構成など細部まで配慮し、来場者を引きつける映像表現のノウハウを持っています。
予算に限りがあるときも、既存素材の再編集やテンプレート活用などでコストを抑えつつ、一定の品質を確保できます。
コストを優先するかクオリティを優先するかで最適解は変わります。初めての展示会で予算に余裕がある場合は外注を選び、継続出展で社内にノウハウが蓄積している場合は自社制作を検討する、といった判断が一般的です。
完成した動画を最終チェックする
動画が完成したら、実際の使用環境を想定したチェックが欠かせません。PC画面では問題なく見えても、会場の大型モニターでは画質が荒く見える場合があります。
可能であれば展示会場と同じサイズのモニターで試写を行い、画質や音量、テロップの大きさを確認します。とくに遠くからテロップが読めるか、騒がしい環境でも音声が聞き取りやすいかは重要なポイントです。
あわせて再生時間が長すぎないか、ループ再生したときにつなぎ目が不自然でないかもチェックします。こうした点は制作者だけでなく複数人で確認することをおすすめします。初めて見る人に「どこが印象に残ったか」「わかりにくい部分はなかったか」を聞き、フィードバックを反映させることで、より効果的な動画に仕上げられます。
展示会動画の費用相場と内訳
展示会動画の制作費用は、実写にするかアニメーションにするか、どこまでクオリティにこだわるかによって大きく変動します。ここからは、一般的な費用相場と、金額が上下する主な要因について解説します。
実写動画の費用相場
実写動画の制作費用は、一般的に50万〜200万円程度が相場です。ただし、撮影日数や出演者、ロケ地の数によって大きく変動します。
最も費用に影響するのが撮影工程です。撮影にかかる費用は、以下のような条件によって大きく変わります。
- 撮影が1日で済むのか、それとも複数日かかるのか
- 社員が出演するのか、プロの役者を起用するのか
- スタジオ撮影なのか、複数の現場でロケ撮影が必要なのか
たとえば、社員インタビューを社内で1日撮影し、既存の商品映像と組み合わせる程度であれば50万〜80万円程度が目安になります。
一方、プロの役者を起用し、複数ロケーションで撮影するこだわりの動画の場合は、100万〜200万円以上かかることもあります。
人やオフィス、現場の様子を映せるため、実写動画は信頼性やリアリティの訴求に強みがあります。ただし、撮影に関わる人数やロケーションが増えるほど費用が高くなりやすいため、事前に取捨選択を行うことが大切です。
アニメーション動画の費用相場
アニメーション動画の費用相場はおおよそ20万〜300万円までと幅があり、表現の自由度とコストが直結します。
・20万〜30万円
既存イラストやテンプレートを組み合わせた、簡易な構成が主となります。他社と似た印象になりやすい点が課題です。
・50万〜100万円
オリジナルのイラストに簡易アニメーションを加え、自社のカラーに合った独自性のある動画を制作できます。このゾーンが最も選ばれやすいレンジです。
・100万円以上
動きが滑らかになり、3DCGによる立体表現や複雑な機械内部の可視化も可能になります。技術的に難しい製品やサービスを伝えたい場合に向いています。
アニメーションは抽象的な概念や仕組みを表現しやすく、ITやシステム商材と相性がよい点も大きな強みです。
たとえば、クラウド上を移動するデータや、多層防御のセキュリティAIが学習していくプロセスなど、実写では伝えにくい内容も直感的に見せられます。実写より修正しやすい一方、3DCGは工数とコストが増えやすい点には注意が必要です。
費用を抑えたい場合の選択肢
予算に制約がある場合でも、工夫次第でコストを抑えながら効果的な動画を制作できます。
・既存素材の活用
過去の展示会で撮影した映像や製品写真、グラフィック素材などを編集し直すことで、撮影費用を大幅に削減できます。社内に眠っている素材を棚卸しし、有効活用することで、新たに撮影する部分を最小限に抑えられます。
・テンプレートの利用
アニメーション動画には汎用的なテンプレートが多数あり、これを活用することで制作時間とコストを抑えられます。完全オリジナルには及ばないものの、一定以上のクオリティは十分に確保できます。
・動画の尺を短くする
30秒の動画と1分の動画では、必要となる制作工数が大きく異なります。伝えるメッセージを絞り込み、あえて短く構成することで、費用を抑えながら、かえって訴求力が高まる場合もあります。
重要なのは、制作会社に予算を正直に伝えることです。予算内で最大の効果を出すための提案を受けられるはずです。見積もりの内訳を確認し、どこにコストがかかっているのかを理解したうえで、優先順位を決めて取捨選択することが賢明です。
効果的な展示会動画を作るコツ
動画を作っただけでは十分とはいえません。展示会という特殊な環境で動画の効果を最大限に引き出すためには、いくつか押さえておきたい重要なコツがあります。
コンセプトを明確にする
最も重要なのは、1本の動画で伝えるメッセージをしっかり絞り込むことです。30秒の動画に3つも4つも訴求ポイントを詰め込むと、結果として何も記憶に残らなくなってしまいます。
「あれもこれも」と盛り込みたくなる気持ちを抑え「これだけは伝える」という軸を決めることが大切です。来場者に覚えてもらいたいのは、サービス名とたったひとつの特長だけでも十分です。
明確なコンセプトが定まっていると、動画全体に一貫性が生まれます。メッセージや映像、音楽、テロップなどの要素がひとつのゴールに向かって整理されることで、訴求力が大きく高まります。
動画の時間はコンパクトにする
展示会の来場者は、動画を最初から最後まで見てくれるとは限りません。むしろ途中から見始めて途中で立ち去るケースの方が多いのが現実です。
だからこそループ再生を前提に、どこから見ても内容が理解できる構成にすることが重要です。テレビCMをイメージするとわかりやすいです。15〜30秒という短い時間でもしっかりメッセージが伝わるように設計されています。
再生時間は長くても1分以内に収めることをおすすめします。それ以上長いと多くのブースを回りたい来場者にとって負担となり敬遠されてしまいます。短くコンパクトな動画を何度も見てもらう方が結果的に記憶に残りやすくなります。
画面サイズはブースの広さや使用する媒体に合わせる
ブースの規模と動画を映すモニターのサイズのバランスは重要です。
小規模なブースに巨大なモニターを設置すると圧迫感が生まれてしまい、来場者が近づきにくく感じて逆効果となる場合があります。
また、解像度も使用するモニターのサイズに合わせて調整する必要があります。フルHDで制作した動画を大型LEDビジョンで再生すると画質が粗く見えてしまうことがあります。
事前にモニターのサイズやスペックを確認し、それに合った解像度で制作することで映像の見え方を最適な状態に保てます。
テロップ・字幕は必須
展示会場は非常に騒がしい環境です。
隣のブースの音や来場者同士の会話、BGM、呼び込みの声が常に飛び交っています。
さまざまな音が入り混じる中で、動画の音声だけがはっきり聞こえるとは限らないからこそ、テロップや字幕は欠かせません。音声がなくても内容が伝わるように、重要なメッセージは必ず文字で表示することが大切です。
インパクトのある演出でメリハリをつける
展示会という環境では他社ブースとの視線の奪い合いになります。
そのため、冒頭の数秒でどれだけインパクトを与えられるかが勝負になります。
CGやアニメーションを使った印象的な演出や意表をつく映像、耳に残る音楽など、何らかの「おっ」と思わせる要素を冒頭に配置することが大切です。通り過ぎようとしていた来場者の足を止めるきっかけになります。
音響・BGMにこだわる
視覚だけでなく、聴覚への訴求も展示会動画では重要です。
印象的なBGMはブランドイメージを強化し、来場者の記憶にも残りやすくなります。
音量のバランスには十分な配慮が必要です。企業やサービスの雰囲気に合った曲調を選び、伝えたい世界観を後押しできる音楽を戦略的に用いることを意識しましょう。
二次利用を前提に設計する
展示会用に作った動画をその場限りで終わらせてしまうのは、非常に惜しいことです。
制作段階から二次利用を想定した設計にしておくことで、投資対効果を最大化できます。
具体的には、展示会名や日付といった特定の情報を動画内に入れないことが重要です。内容を汎用的にしておけば、自社のWebサイトやYouTube、SNS、営業資料など、さまざまな場面で活用できるようになります。
ブースレイアウトとセットで考える
動画は単体で機能するものではなく、レイアウトの一部として機能すると捉えることで、より強い効果を発揮できます。
展示会ブースにおいては、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の概念を応用することがおすすめです。
具体的には、以下のように配置しましょう。
- VP(ビジュアルプレゼンテーション):通路側に大型モニターでティザー動画を配置
- PP(ポイントプレゼンテーション):ブース内に商品紹介動画を設置
- IP(アイテムプレゼンテーション):商談スペースでデモ動画を活用
このように来場者の動線に沿って動画の種類と配置を戦略的に設計することで、自然な流れで商談エリアへ誘導できます。動画をどこに配置するか、どのタイミングで見せるかという空間デザインの視点こそが、展示会ブースの成功を左右する重要な鍵になります。
たとえば、通路側の大型モニターでティザー動画を流し、興味を持った来場者がブース内に入ると、そこには商品の詳細を説明する動画が用意されている構成です。
さらに、商談テーブルではタブレットでデモ動画を見せながら具体的な提案を行います。このように来場者の興味の段階に合わせて、適切な動画を適切なタイミングで見せることで、スムーズに商談へつなげることができます。
まとめ
展示会ブースでの動画活用は標準装備といえる時代になり、とくに無形商材を扱うITシステム業界では、目に見えないサービスの価値を短時間で伝えるために欠かせない存在です。しかし、ただ動画を作って流すだけでは十分とはいえません。
明確な目的設定やターゲットに合わせた動画の種類の選択、適切な制作フローに加えて、ブース空間全体の中でどの位置に、どのように配置するかまで含めて設計することで、はじめて動画は本来の力を発揮します。
株式会社リオエンターテイメントデザインでは「記憶に残るブース」をテーマに、ブースのコンセプト設計や空間デザインにおいて、東京ビックサイトや幕張メッセなどさまざまな会場での実績がございます。
打ち合わせから当日の現場管理までを専任クリエイターが一括で担当し、トータルでサポートいたします。展示会ブースでお悩みの企業様は、ぜひ実績豊富なリオエンターテイメントデザインまでご相談ください。
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