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展示会のブースに看板を設置したい!種類や作成手順を解説

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展示会のブースには立て看板、吊り看板、バナースタンド、バックパネルの4種類の看板が使われます。各種類の特徴や作成手順、集客力を高めるデザインと素材選びのポイントを解説します。

 

展示会のブースで、看板は来場者の第一印象を決定づける重要なアイテムです。数多くの企業が出展する展示会では、遠くからでも目立ち、来場者の興味を惹きつける看板が欠かせません。

 

本記事では、展示会で活用できる看板の種類と特徴、作成手順、集客効果を最大化するためのポイントを詳しく解説します。

 

展示会のブースで活用できる看板の種類

展示会では、ブース内の限られたスペースを最大限に活用し、用途や設置場所に応じた適切な看板を選ぶことが重要です。ここでは、展示会でとくに活用されている4種類の看板について、特徴と効果的な使い方を解説します。

 

看板の種類

特徴

向いている設置場所

立て看板

設置が簡単・差し替え可能

通路沿い・ブース入口

吊り看板

高所から視認可能

会場全体

バナースタンド

軽量で持ち運びやすい

通路面・ブース前面

バックパネル

大型で世界観を演出可能

ブース背面・壁面

 

立て看板

立て看板は、展示会場で最もよく見かける定番の看板です。自立式で設置が簡単なため、通路沿いやブースの入口など目に留まりやすい場所に配置できます。

 

代表的なA型看板は折りたたみ式で持ち運びがしやすく、安定性も高いため屋内外を問わず活用できます。平型の立て看板は地面と垂直に設置でき、遠くからでも認識しやすいのが特長で、限られたスペースを有効活用できます。

 

ポスターの差し替えが容易なため、展示会ごとに内容を変更でき、費用対効果に優れています。

 

吊り看板

吊り看板は、天井から吊り下げて使用するタイプの看板です。高い位置から情報を発信できるため、人混みで視界が遮られる心配がなく、遠方からでもブースの位置を確認しやすいという利点があります。

 

縦の空間を活用できるため、床面積が限られたブース内でも設置が可能です。来場者の動線や視界を妨げることなく、効果的に企業名やサービス名をアピールできます。

 

バナースタンド

バナースタンドは、展示会で最も人気の高い看板アイテムです。軽量で持ち運びやすく、大きな表示面を持つため、商品のPRやサービスの詳細案内に適しています。

 

ロールアップタイプは巻き取り式で収納や運搬がスムーズです。使用時にはスクリーンを引き出し、収納時にはコンパクトに巻き取れるため、設営や撤去が簡単に行えます。

 

ダブルロールタイプであれば両面で異なる内容を掲載でき、ブースの中央に配置すれば複数方向からの来場者にアプローチできます。

 

Lバナースタンドは、工具不要で設置できる手軽さが魅力です。布製のバナー部分を簡単に差し替えられるため、展示会ごとに内容を変更でき、繰り返し使用できます。表示面積も広く、通路に面して設置すれば来場者の目に留まりやすいため、迷った場合の選択肢として適しています。

 

バックパネル

バックパネルは、記者会見の背景としてよく見られる大型の看板です。展示会ではブースの壁面として使用し、広い面積を活かした迫力のあるビジュアル展開が可能になります。

 

また、大きなバックパネルは、隣接するブースとの仕切りや空間の区切りとしても活用でき、プライベートな商談スペースを確保したい場合にも有効です。

 

企業ロゴや商品の写真を大きく表示できるため、ブランディングや世界観の演出に最適です。セミナー型のイベントでは登壇者の背景として設置することで、プレゼンテーション中も常に企業名や商品名を露出し続けられます。

 

展示会のブースで使用する看板の作成手順

効果的な看板を作成するには、計画的に準備を進めることが重要です。ここでは、看板作成の具体的な手順を3つのステップで解説します。

 

業者選び

看板作成の第一歩は、適切な業者を選ぶことです。看板製作の専門業者は印刷や製作に特化し、素材や印刷技術に関する専門知識が豊富です。印刷会社は大量生産に対応できる場合が多くあります。

 

展示会のブース施工を手がける業者に依頼すると、看板だけでなくブース全体のデザインや設営まで一括対応してもらえます。展示会における集客のノウハウを持っているため、看板の配置や導線設計なども含めた戦略的なアドバイスを受けられるでしょう。

 

トータルで依頼することで、複数の業者とやり取りする手間が省け、デザインの統一感も保ちやすくなります。業者を選ぶ際は、大規模な展示会場での施工実績があるかどうかをひとつの判断基準にすると安心です。

 

デザインの打ち合わせ

業者が決まったら、デザインの打ち合わせに移ります。この段階で伝えるべき最も重要な情報は、看板を設置する目的とターゲット層です。

 

打ち合わせをスムーズに進めるには、事前準備が欠かせません。

  • 看板の目的(集客/商談/認知向上など)
  • 想定するターゲット層
  • 自社の強み・差別化ポイント
  • 既存販促物やブース全体のトーン

 

まず自社の特徴や強み、他社との差別化ポイントを整理しておきましょう。その上で、簡単なデザイン草案やイメージ画像を用意しておくと、デザイナーに要望を正確に伝えやすくなります。

 

目的としては「新規顧客の獲得」「既存顧客との商談」「企業の認知度向上」「新製品のプロモーション」など、展示会に出展する狙いを明確にしましょう。ターゲット層も経営層向けなのか、現場担当者向けなのかによって、適切なデザインは大きく変わります。

 

担当デザイナーが初回から一貫してサポートしてくれる業者を選ぶと、要望を正確に反映したデザインを実現しやすくなります。ブース全体のコンセプトや、既存の販促物とのデザイン統一についても、あらかじめ共有しておくとスムーズです。

 

看板の作成

デザインが決定したら、看板の製作に入ります。納期については、Illustratorなどの完全データを支給する場合で実働7日から10日程度、デザインから作成を依頼する場合は実働14日程度が目安です。

 

看板完成後も展示会場への搬入や設営、撤去作業が必要になります。施工や設営、撤去までトータルでサポートしてくれる業者に依頼すれば、社内スタッフの負担を軽減でき、本来の営業活動に集中できます。

 

看板を作成する際のポイント

展示会で集客効果を最大化するためには、戦略的に看板を設計する必要があります。ここでは、看板作成の重要なポイントを解説します。

 

看板を作る目的を明確にする

効果的な看板を作るには、設置する目的を明確にしましょう。目的が曖昧なままでは、メッセージがぼやけてしまいます。

 

看板の目的を考える際には「誰に」「何を」「どうしてほしいか」という3つの要素を整理しましょう。ターゲットの属性を具体的に定め、伝えたい情報の核心を絞り込み、来場者に期待する行動を設定することで、デザインの方向性が定まります。

 

掲載内容に優先順位をつける

看板には伝えたい情報が多くありますが、すべてを詰め込むと何も伝わりません。来場者が看板を見るのはほんの数秒です。その短い時間で確実にメッセージを届けるため、情報を厳選しましょう。

 

掲載する情報は3点以内に絞ることをおすすめします。たとえば「企業名」「キャッチコピー」「主要製品名」のように、本当に伝えたい情報だけを選びます。優先順位の高い情報は、看板の上部や中央など目に留まりやすい位置に大きく配置しましょう。

 

詳細な情報はパンフレットで補完するか「詳しくはスタッフまで」という一文を添えることで、来場者とのコミュニケーションのきっかけを作れます。

 

伝わることを意識してデザインする

看板のデザインで重要なのは、遠くからでも来場者が一目で内容を理解できることです。展示会場は広く人の流れも多いため、一瞬で情報を伝えられるデザインが必要です。視認性を高めるフォントと配色について、具体的なポイントを見ていきましょう。

 

フォント

看板に使用するフォントは、装飾性よりも読みやすさを優先すべきです。ゴシック体や明朝体など、シンプルで太めのフォントを選ぶことで、遠くからでも文字を認識しやすくなります。

 

企業名やキャッチコピーはさらに大きく表示させましょう。使用するフォントは2種類程度に抑え、強弱をつけることでメリハリのあるデザインを実現できます。文字と背景のコントラストも重要です。

 

配色

配色は看板の印象を大きく左右します。ブランドカラーを基調としながらも、使用する色を3色から4色程度に抑えることをおすすめします。色が多すぎると視線が散漫になります。

 

視認性の観点からは、白背景に黒や濃紺などの濃色フォント、または黒背景に白や黄色のフォントが効果的です。企業のブランドカラーを基調色として活用することで、認知度向上にもつながります。

 

看板に使う素材を厳選する

看板の素材選びは、耐久性やコスト、仕上がりの印象に影響します。展示会で使用される代表的な素材を紹介します。

 

素材

特徴

主な用途

耐水合成紙

軽量・耐水性

バナースタンド

ソフトクロス

軽量・発色がよい

バックパネル

ターポリン

高耐久・防水

吊り看板・大型看板

 

耐水合成紙

耐水合成紙は「ユポ合成紙」などの合成紙が代表的です。

 

紙のような質感を持ちながら水に強く破れにくい特性があります。軽量で丸めて収納でき、繰り返し使用できるため、コストパフォーマンスに優れています。バナースタンドやロールアップ式の看板に適しています。

 

ソフトクロス

ソフトクロスはポリエステルなどの布素材で、柔らかな質感が特徴です。タペストリーや大型のバックパネルに使用され、軽量性と扱いやすさが魅力です。印刷の発色も良好で、設営や撤去も簡単に行えます。

 

ターポリン

ターポリンは防水性と防汚性に優れた素材です。塩化ビニール製で厚みがあり、屋外での使用にも耐えられる高い耐久性を持っています。大型の吊り看板やバックパネルによく採用されています。

 

ブースや販促物とデザインを合わせる

看板単体でのデザインも重要ですが、ブース全体との統一感を持たせることで、さらに効果を高められます。デザインに一貫性を持たせることは、企業のブランディングを強化し、来場者の記憶に残りやすくする重要な要素です。

 

ブランドカラーや企業ロゴを看板にも積極的に取り入れましょう。商品パッケージや既存の販促物で使用している色を、看板のメインカラーやアクセントカラーとして活用することで、視覚的な統一感が生まれます。

 

使用するフォントの統一も効果的です。また、企業のオリジナルキャラクターがいる場合は、看板にも登場させることで親しみやすさを演出できるだけでなく、他社との差別化にもつながります。

 

ブース全体の色調や素材感を揃えることで、整理されたプロフェッショナルな印象を与えられるでしょう。

 

 

 

展示会用看板の作成を業者に依頼するメリット

展示会用の看板を専門業者に依頼することで得られるメリットを3つ紹介します。

 

  1. 集客視点のアドバイスが受けられる
  2. 品質と進行の安定性が高まる
  3. 設営・撤去まで含めて効率化できる

 

的確なアドバイスを受けられる

展示会における集客のノウハウを持つ専門業者に依頼すれば、看板の効果的な設置位置やデザインに関する戦略的なアドバイスを受けられます。

 

経験に基づいた具体的な提案や、展示会特有のルールや制約についての情報共有、業界のトレンドや競合他社の動向を踏まえた差別化の提案など、自社だけでは気づかなかった視点からのアイデアが得られます。

 

実績を考慮して選定すると一定の質を担保できる

過去に大規模な展示会場での施工実績が豊富な業者を選べば、品質面での安心感が得られます。実績のある業者は、完成イメージを事前に共有するためのパース(完成予想図)を提示してくれるケースが多く、仕上がりのズレを防ぎやすい点が特徴です。

 

また、過去の施工事例を確認することで、デザインの方向性や技術レベル、現場対応力を判断できます。展示会特有の制限やトラブルへの対応経験が豊富な業者ほど、当日の設営や撤去もスムーズに進みやすく、安心して任せられるでしょう。

 

株式会社リオエンターテイメントデザインの制作実績は、こちらのデザイン事例からご覧いただけます。

 

トータル的なサポートであれば費用を抑えやすい

看板製作に加え、ブースの設営や撤去まで一括で対応できる業者に依頼することで、業者間の調整工数を削減できます。複数社に依頼する場合に発生しやすい連絡ミスやスケジュール調整の負担を減らせる点は、大きなメリットです。

 

設営・撤去作業を含めて外部に任せることで、社内スタッフは商談準備や来場者対応に集中できます。初期の打ち合わせから現場管理まで一貫して対応する体制が整っている業者であれば、意図のズレが生じにくく、結果として全体の進行が安定しやすくなります。

 

まとめ

展示会ブースの成果は、デザインの良し悪しだけで決まるものではありません。設計意図が現場まで正確に反映されているかどうかが、成果を大きく左右します。デザイン・発注・施工・現場対応が分断されていると、認識のズレや調整コストが発生し、本来狙っていた効果を十分に発揮できないケースもあるでしょう。

 

初期の打ち合わせから現場管理までを一貫して任せられる体制であれば、要望やコンセプトがぶれにくく、無駄な修正や手戻りを減らしながら、完成度の高いブースづくりが可能になります。限られた準備期間の中でも、効率よく、かつ安心して進行できる点は大きなメリットといえるでしょう。

 

株式会社リオエンターテイメントデザインでは、展示会ブースのデザインから施工、運営までをワンストップでサポートしています。担当デザイナーが、初回打ち合わせから現場管理まで並走して対応するため、お客様のご要望を確実に形にすることが可能です。

 

集客につながる魅力的なブースづくりをお考えなら、ぜひお気軽にご相談ください。豊富な実績と専門知識を活かし、展示会での成功をサポートいたします。

 

※IllustratorはAdobe Inc.の登録商標です。

 
 
 
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