展示会ブースをあえてシンプルに!見込み客が集まるデザインや設計のポイント

展示会ブースは派手な装飾で目立たせるべきだと考えていませんか。
実は、シンプルなブースでも戦略的に設計すれば、質の高い見込み客を効率よく集められます。
ただし、ここで重要なのは「ただシンプルにするだけ」ではないということです。来場者の心理を考慮し、商材を際立たせるための「戦略的なシンプルさ」が求められます。
本記事では、シンプルな展示会ブースで集客を成功させるための具体的なポイントを解説します。限られた予算やスペースでも、無駄を省きつつ見栄えのするブースを作りたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
展示会ではシンプルなブースでも集客できる!
展示会に出展する企業の多くは「目立つためには派手な装飾が必要」と考えがちです。しかし実際には、シンプルなブースでも十分に集客できます。むしろ、戦略的にシンプル化することで、派手なブースよりも質の高い見込み客を呼び込める可能性があります。
来場者は限られた時間の中で多くのブースを見て回ります。その際、情報が詰め込まれすぎたブースは「何を伝えたいのかわからない」という印象を与えてしまいます。
一方、シンプルなブースは一目で「どんな商材を扱っているか」が理解できるため、来場者の足を止めやすくなります。
ここで重要なのは、単に装飾を減らすだけの「ただのシンプル」と、集客のために意図的に要素を絞った「戦略的なシンプル」は全く異なるということです。
戦略的なシンプルとは、来場者の心理を軸に、ブース形状や展示台の位置、キャッチコピーの内容まで、すべてのデザイン要素を計算して構築したブースを指します。
余計な装飾を施さず、集客に必要な要素だけで構成されているからこそ、結果的にシンプルな見た目になるのです。
展示会では、来場者がブースの前を通り過ぎるのはわずか0.5〜3秒程度といわれています。このわずかな時間で「立ち寄ってみよう」と思わせるには、瞬時に理解できるシンプルさが武器になります。
派手な装飾で目を引くのではなく、商材そのものを主役にして質の高い見込み客を惹きつける。これが戦略的シンプルの本質です。
展示会ブースをシンプルにまとめるメリット
展示会ブースをシンプルにまとめることで得られるメリットは、大きく分けて2つあります。
設計や設営のコストを抑えられる
シンプルなブースは、使用する資材や什器、装飾品の点数を減らせるため、設計や設営にかかるコストを大幅に削減できます。
展示会ブースの制作には、デザイン設計費、資材費、施工費、人件費など、さまざまなコストがかかります。とくに複雑な形状や特殊な装飾を施したブースは、部材の加工や施工に手間がかかり、人件費が膨らみやすくなります。
一方、シンプルな形状のブースであれば、壁や床などの基本構成だけで空間を作れるため、部材の削減はもちろん、施工の簡略化によって人件費も抑えられます。
株式会社リオエンターテイメントデザインでは、デザイナーが初回打ち合わせから現場管理まで一貫してサポートする体制を整えており、無駄な人件費をカットしながら、クライアントの要望に沿ったシンプルで効果的なブースを実現しています。
また、シンプルなデザインは展示会ごとに一から作り直す必要が少なく、一部の部材を使いまわすことも可能です。サステナビリティの観点からも、使い捨ての派手な装飾ではなく、複数回の出展で活用できる構成にシフトすることは、今後ますます重要になるでしょう。
来場者に情報が伝わりやすくなる
シンプルなブースは、情報量を絞ることで「一瞬で何をしている会社か」を理解してもらえます。結果として声をかけやすくなり、会話が生まれて滞在時間の延長につながります。
展示会場は広く、情報量が非常に多い空間です。来場者は一つひとつのブースをじっくり見る時間的余裕がありません。そのため、パッと見て理解できることが集客の鍵となります。
過度な装飾や複数のキャッチコピー、大量の展示物が並んだブースは、雑然とした印象を与えます。来場者は「何が言いたいのかわからない」と感じ、素通りしてしまう可能性が高まります。
一方、デザインの要素を削ぎ落とし、商材のコンセプトやブランドの世界観を絞って視覚的に表現すれば、一目で「どのような会社・商材なのか」が伝わります。情報が整理されているため、来場者は安心してブースに近づけます。
また、シンプルなブースは商材そのものに視線が集まりやすくなります。装飾に目を奪われることなく、肝心の商品説明に集中してもらえるため、営業担当も説明しやすく、来場者も質問しやすい環境が生まれます。結果として、質の高い商談につながりやすくなるのです。
人が集まる!シンプルな展示会ブースを作る際のポイント
シンプルなブースで集客を成功させるには、来場者目線での戦略的な設計が欠かせません。ここでは、人が集まるシンプルなブースを作る際の具体的なポイントを解説します。
「何を扱っているか」が一目でわかるようにする
来場者がブースの前を通り過ぎるのは、わずか0.5〜3秒程度です。この短い時間で「何を扱っているブースなのか」を理解してもらうには、社名よりも商材メリットを優先して掲示することが重要です。
多くのブースでは、大きく社名を掲げていますが、来場者にとって知らない会社名を見ても興味は湧きません。それよりも「どんな課題を解決できる商材なのか」を端的に示すほうが、足を止めてもらいやすくなります。
たとえば「水を使わない、靴のシャンプー」といった具体的なキャッチコピーを、来場者の目線より少し上の位置に掲示すると効果的です。遠くからでも読めるサイズで、かつ瞬間的に理解できる言葉を選ぶことがポイントです。
また、文字組みにも工夫が必要です。ひらがなの「の」や「を」を少し小さくするなど、視認性を高める細かな調整を行うことで、より読みやすくなります。ただし「とにかく大きく」という発想は避けるべきです。
文字の大きさは「どの位置から読んでほしいのか」を考えて決めましょう。商品の特性によっては、大きすぎる文字が印象を下げてしまうこともあります。
小間位置に合わせた形状を考える
ブースの小間位置によって、最適な形状は変わります。角地であれば2面を開放して視認性を高め、1小間の場合はメッセージを絞り込むことで窮屈さを感じさせない工夫が必要です。
角地に位置するブースは、複数の通路から見られるため、2面または3面を開放的にすることで、多方向からの視線を集められます。一方、1小間のような限られたスペースでは、あれもこれもと詰め込まず「一番伝えたいこと」に絞ることが成功の鍵です。
また、小間位置が変更になる可能性も考慮し、左右反転のパターンなど、複数のレイアウト案を事前に用意しておくと安心です。シンプルな形状であれば、こうした変更にも柔軟に対応できます。
通路際に展示台を置く
来場者には「スタッフに捕まりたくない」という心理的な障壁があります。この障壁を下げるために、通路際を「ファーストコンタクトゾーン」として活用する手法が有効です。
展示台をブースの奥に置いてしまうと、来場者はなかなか入ってきてくれません。しかし、通路から手を伸ばせる範囲に商品を設置すれば、来場者はスタッフと話さずとも商品に触れることができます。
これは、日常の買い物でも同じです。店員に声をかけられる前に、まず自分で商品を見たいと思うのが自然な心理です。
通路際に展示台を配置することで、来場者は気軽に立ち寄れるようになり、商品に興味を持った段階で自然とブース内部へ誘導できます。
この「段階的なアプローチ」が、質の高い商談につながるのです。
商材の印象を考慮した置き方にする
展示会は店舗ではないため、商品を大量に並べる必要はありません。商品を印象よく見せ「どんな商品なのか」をわかりやすくすることが大切です。
「陳列」と「展示」を使い分ける
「陳列」は商品をたくさん並べて選んでもらうスタイルですが「展示」は商品を魅せるためのスタイルです。展示会では後者が求められます。
商品の数を絞り、一つひとつを丁寧に見せることで、来場者の目に留まりやすくなります。たとえば、メインの商品を1つ、サブの商品を2つ程度に絞ると、シンプルで覚えやすい構成になります。
余白を持たせて商品を置
商品の周囲に一定の余白を設けることで、高級感や先進性を演出できます。ITシステム企業など、スマートな印象を与えたい場合にはとくに有効です。
また、背景に白い壁面を配置すると、商品が印象よく目に入るようになります。この「背景をつくる」手法は、機械系の展示会など、どんな業種でも応用できるわかりやすい工夫です。
壁面グラフィックは位置や高さによって役割を変える
壁面グラフィックは、高さによって記載すべき内容が異なります。上部は遠目用のキャッチコピー、目線の高さには詳細説明を配置するといった、ロジカルな設計が重要です。
来場者の視線の動きを考えると、まず上部の壁面が遠くから目に入り、近づくにつれて目線の高さにある情報を読むようになります。
そのため、上部には「何を扱っているか」を示すシンプルなキャッチコピーを掲示し、目線の高さには商品の特徴や詳細な説明を配置します。
この高さと距離の関係を理解して設計することで、空間全体が機能的になり、来場者にとって情報を受け取りやすいブースになります。
商材や訴求ポイントに優先順位を付ける
「あれもこれも」を捨て「一番伝えたいこと」に絞る勇気が成功の鍵です。複数の商材や訴求ポイントがある場合でも、優先順位を明確にしましょう。
すべての情報を詰め込もうとすると、結局どれも印象に残りません。逆に、ひとつのメッセージに集中することで、来場者の記憶に強く残ります。
展示会後のフォローアップでも、明確なメッセージがあるブースほど成約率が高い傾向にあります。
ブースに使用する色を絞って統一する
配色を統一することで、視覚的なノイズを減らし、ブース全体にまとまりが生まれます。一般的には「3色ルール」が効果的とされています。
3色ルールとは、ベースカラー7割、メインカラー2.5割、アクセントカラー0.5割の比率で配色を構成する手法です。ベースカラーには白やグレーなどの無彩色を選び、メインカラーにはコーポレートカラーや商材のイメージカラーを、アクセントカラーには目を引く色を配置します。
展示会場は、強い照明や周囲の派手なブースに囲まれた特殊な空間です。そのため、色を絞ることでブース全体がすっきりとした印象になり、かえって目立ちやすくなります。
商材のコンセプトや世界観をブースデザインで表現する
シンプルだからこそ、質感やフォント、照明といった細部に「ブランドらしさ」を宿らせることが重要です。
デザイン要素が少ない分、ディテールへのこだわりが目立ちます。たとえば、収納扉の作り方、タペストリーの吊り方、壁面の仕上げ方など、細かな部分にまで目が行き届くようになります。
また、グラフィックデザインのレベルも印象を大きく左右します。フォントの選び方、文字の組み方、余白の取り方といった要素が、ブース全体の雰囲気を決定づけます。シンプルなブースで印象よく見せるには、こうした細部へのこだわりが欠かせません。
商談席は出展目的やブースの大きさを考慮して設置する
「名刺獲得」が主な目的であれば、商談席を削って展示スペースを広げる選択肢もあります。二兎を追わない戦略が、かえって成果を高めることもあります。
限られたスペースの中で商談席を設けると、展示スペースが狭くなり、窮屈な印象を与えてしまいます。一方、商談席をなくして展示スペースを広げれば、開放的で入りやすいブースになります。
もちろん、じっくり商談する必要がある場合は商談席を設けるべきです。重要なのは、出展目的を明確にし、それに合わせて商談席の有無や配置を決めることです。
来場者が入りやすいスタッフの立ち方・待ち方を心がける
シンプルなブースだからこそ、人の雰囲気づくりが際立ちます。スタッフが退屈そうに待っていたり、大人数で待ち構えていたりすると、来場者は近づきにくくなります。
効果的なのは「動的待機」です。スタッフがブース内で自然に商品を触ったり、説明し合ったりする様子を見せることで、来場者は「誰かがいるから近づきやすい」と感じます。
また、友人や同僚に協力してもらい、ブースを観覧している人がいる状況を作り出すことも有効です。
ブース内に人がいると、来場者は不安が和らぎ、気軽に立ち寄れるようになります。この「滞留時間を延ばす工夫」が、ブース全体の集客力を高めるのです。
ただし、過度に人を配置しすぎると不自然に感じられることがあるため、適切な役割を持つ人員配置を心掛けることが重要です。
まとめ
展示会ブースをシンプルにまとめることで、来場者に情報が伝わりやすくなり、コスト削減も実現できます。
ただし、単に装飾を減らすだけでは不十分です。来場者の心理を軸に、すべてのデザイン要素を戦略的に構築することで、質の高い見込み客を惹きつけられます。
イベント・展示会のブースデザインを手がける株式会社リオエンターテイメントデザインでは、デザイナーが初回打ち合わせから現場管理まで一貫してサポートする体制をご用意しています。東京ビックサイトや幕張メッセなどの超大型会場でも実績があり、しっかりと集客できるブース作りを日々追求しております。
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