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展示会とは?展覧会との違いや種類・メリットを解説

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展示会とは、決められたテーマをもとに企業が商品やサービスを紹介するイベントです。見込み顧客にアピールできたり、既存顧客との関係性を深められたりするメリットがあります。 自社商品をアピールするためには、展示会への出展が有効です。しかし、どんなメリットがあるのか、出展することで抱えている課題を解決できるのかなど、初めて出展するならわからないことも多いのではないでしょうか。 この記事では、目的の異なる展示会の種類や出展することで期待できる効果などを詳しく解説します。出展を成功させるためのポイントを理解して、課題解決を目指しましょう。

展示会とは

展示会とは、決められたテーマをもとに企業が自社の商品やサービスを紹介するイベントのことです。出展することで、新規顧客の獲得や企業の宣伝に効果が期待できます。 展示会はさまざまなテーマのものが全国各地で年間通して開催されており、出展する企業にとっても、新商品やサービスの情報を発信できるメリットの多いイベントのひとつです。 以下では、年間の開催頻度や開催場所など具体的な展示会の内容を紹介します。

年間の開催件数

国内では、年間700件ほどの展示会が開催されていると推定されています。開催されている分野はさまざまですが、大きく分けると以下の分野が挙げられます。

  • 環境・エネルギー
  • 食品・飲料・厨房関連
  • 産業機械・機器全般
  • 電気・電子・通信・半導体
  • 計測・分析・検査・試験機器

それぞれの分野で展示会ごとに同一のテーマに沿って開催され、開催する主催者は主に、工業会やその業界の団体などです。そのほか、新聞社や出版社、放送局が主催している場合もあります。 展示会の開催時期は春と秋に集中しており、2・5・ 9・10月が繁忙期といわれています。開催情報はJETROの「見本市・展示会情報(J-messe)」や、RX JAPAN株式会社の「見本市一覧」などから確認できます。

来場者の属性と目的

基本的には、BtoBの企業や団体が顧客となります。来場者の多くは、管理職やその部下などの社員で、導入を検討している製品の情報を収集する目的で参加します。 しかし、近年では企業や団体だけではなく、展示会のテーマに興味のある一般の消費者も来場することが可能なBtoBtoCの展示会も増えてきています。 どちらがターゲットの展示会であっても、来場者の目的は情報収集です。最新技術やノウハウなどの情報収集をするために来場する人が多くいます。 展示会やブースのスタイルによっては、展示製品をそのまま受注することも可能です。しかし、実際は展示会内で購入するケースは少ないでしょう。展示会で得た情報をもとに社内で協議し、その後具体的な商談が行われるのが一般的な流れとなります。

こちらの記事では、展示会に出展する目的について解説しています。来場者が集まるブースの特徴も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

開催される場所

展示会の規模はさまざまですが、大規模な展示会のメイン会場は以下の場所が挙げられます。

  • 関東:幕張メッセ・東京ビッグサイト・東京国際フォーラム・パシフィコ横浜
  • 中部:Aichi sky Expo・ポートメッセなごや
  • 関西:インテックス大阪

大規模な会場で行われる展示会なら、出展企業は2,000社以上、来場者は50万人ほどとなることもあります。

展覧会との違い

展示会と展覧会は、以下の5つの違いがあります。

目的

展示会の目的はビジネスです。企業は新規顧客獲得のためや、新商品・サービスの認知度を上げるために出展します。展示会は、今後のビジネス拡大を目指す企業が参加するイベントです。一方展覧会は、芸術や学術に触れる文化的な目的があります。出展するものは作品や資料です。来場者は教養を身につけるため、展覧会のテーマに関する理解を深めるために訪れます。

規模

展示会は大規模な会場で行われるのが大半です。東京ビッグサイトやインテックス大阪などで行われます。来場者数も多く、ひとつの展示会で数十万人規模が来場します。 一方展覧会の会場は美術館や博物館など、展示会と比べると小規模であるのが一般的です。関東では、東京国立近代美術館やギンザ・グラフィック・ギャラリーなどで行われます。

期間

展示会は大規模な会場で短期間開催されます。ひとつの展示会の開催期間は数日間ほどです。しかし、開催される間隔は半年や一年ごとなどと定期的に行われます。 一方展覧会は、展示会に比べると小規模ですが、長期間開催されるのが一般的です。開催期間は数週間〜数ヶ月単位で開催されます。また、ひとつの展覧会でも開催場所が一箇所とは限らず、数箇所で開催されることも珍しくありません。

内容

展示会は業界ごとに特化した内容で開催されるのが一般的です。たとえば、自動車業界なら「モーターショー」、食品業界なら「食博覧会」などが挙げられます。一方展覧会の開催内容は、人物や美術品など特定のテーマに絞られています。

雰囲気

展示会はビジネス目的のため、出展者が声かけをしたり来場者が展示品の説明を受けたりなど、会話が飛び交っているのが一般的です。なかにはゲームショーなど、楽しみながら見学するような展示会もあります。 一方展覧会は、静かで落ち着いた雰囲気です。会話はほとんどなく、ひとつの作品にじっくり向き合いながら巡ります。

このように、展示会と展覧会は目的や内容などまったく異なるイベントです。

展示会の種類

展示会は大きく5種類に分けられます。企業によって出展する展示会を選ぶ必要があるため、違いを把握することが重要です。

ビジネスショー

展示会の多くはビジネスショーです。ビジネスショーは商談会・商談展・合同展示会ともいわれており、商談のために行われます。自社の商品やサービスを通して、自社の認知度アップや顧客獲得を目的としているのが一般的です。 ビジネスの幅を広げたいと考えている企業は、ビジネスショーを利用すると良いでしょう。ビジネスショーでは多くの来場者とコミュニケーションがとれるため、あらゆる視点からの情報収集の機会が生まれ、今後のマネージメント戦略の参考となります。

展示即売会

展示即売会とは催事やセールなど、売り上げのための展示会のことで、BtoCのイベントです。展示即売会で展示されている商品は市場価格よりも安く販売することも多いため、一般消費者の購買意欲が高められます。 自社に対する認知度が低く、既存商品やサービスが売れないと悩んでいる企業は、展示即売会に出展すると良いでしょう。売り上げることによって認知度も上がり、ビジネスショーでの出展も成功しやすくなります。

パブリックショー

ビジネスショーがBtoBであるのに対し、パブリックショーはBtoCのイベントです。ターゲットは一般消費者で、幅広く来場者を募ります。パブリックショーでは最新商品やサービスを一般消費者に知ってもらうのが目的です。 そして、今後のビジネスにもつながるよう、ファンを増やすことも目的とされています。パブリックショーでは販売まで行われることが多く、売り上げも期待できます。 一般消費者の来場が多いことからSNSで取り上げられる機会も増え、来場者以外にもアピールできるところが魅力です。

プライベートショー

パブリックショーは複数の企業が出展するイベントであるのに対し、プライベートショーはひとつの企業のみが開催するイベントです。招待制になっており、特定の企業や業界を対象とし、既存顧客との関係を深める目的で開催されます。 既存顧客との関係がより向上することで、新たな商談につながるビジネスチャンスが生まれます。また、ビジネスショーよりも落ち着いた雰囲気のイベントのため、参加者にとっても居心地の良いイベントです。

オンライン展示会

コロナ禍以降、オンライン展示会が増えてきています。オンライン展示会はバーチャル展示会やWeb展示会とも呼ばれており、仮想空間で開催されるところが特徴です。 出展する側と来場者側のどちらにとっても時間や場所を制限されず、利便性の高いところが注目されています。 オンライン展示会は最初の準備に手間と費用がかかりますが、長期的に運用できるため、最終的にコスト削減が期待できます。ただし、オンライン展示会は通常の展示会と比べると商談につなげるハードルが上がるため、別途対策を考える必要があります。

展示会に出展するメリット

展示会に出展すると、以下のようなメリットが得られます。それぞれを詳しく解説します。

多くの見込み顧客にアプローチできる

大規模な展示会であれば、多数の来場者が見込めます。そのため、自社をアピールできる機会が多くなるため、見込み顧客を増やす機会として利用できます。 展示会は、一度に多くの見込み客へ直接アプローチできるところが魅力です。企業にとって、こちらから足を運ばなくてもアプローチできるところは、大きなメリットになります。 また、他社のブースも多く出展しているところが展示会の特徴です。そのため、企業同士のつながりが生まれ、情報交換できる可能性もあります。

来場者に体験と感動を届けられる

展示会では、新商品やサービスの魅力を最大限引き出せるブースで展示品に直接触れられるため、手軽に体験してもらえます。また、展示会の雰囲気もあいまって、大きな感動も届けられるでしょう。 商品やサービスを資料で説明するだけでは味わえない体感も、展示会であればより具体的に与えられます。 また、競合相手との差別化を感じてもらいやすいところも展示会のメリットです。同じ空間で他社の商品と体感して比べてもらえるため、より自社の商品やサービスの良さが伝わりやすくなります。

顧客エンゲージメントを向上させられる

展示会には、既存顧客との関係性をさらに向上させられるメリットもあります。展示会は新規顧客獲得のためのイメージが大きいですが、既存顧客との良好な関係を築くための良き機会でもあります。 既存顧客との関係を向上させられると、これからも自社商品やサービスを愛用してくれることにつながり、企業の利益を安定させられます。 既存顧客に来場してもらうためには、招待状を贈るのが効果的です。贈られた側にとっては、自社を大事にしてくれていると好印象を与えられるでしょう。

自社の認知度を向上させられる

展示会には多くの来場者が見込まれるため、自社の認知度を上げる効果が期待できます。認知度が上がらず悩んでいる企業や、立ち上げたばかりの企業であれば積極的に展示会を利用しましょう。 一度の展示会では成果を得られなかったとしても、複数回出展することで認知度を上げられます。たとえ商談までつながらなくとも、商品やサービスを体験してもらうことで印象に残り、次回の商談につながるかもしれません。

展示会の注意点

展示会への出展を成功させるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

ノウハウが必要となる

展示会への出展には、企画や運営に関するノウハウが必要不可欠です。ただブースを出展するだけでは、目に留めてもらうこともできません。見込み顧客を獲得できず、自社の知名度を上げることも難しくなります。 すでに出展経験のある企業であれば、自社でノウハウが蓄積されているかもしれませんが、とくに初めての場合はノウハウがないことも少なくありません。そうした場合は、イベント出展などに特化した専門会社への依頼がおすすめです。

準備に時間とコストがかかる

展示会に初めて出展する場合は、予想以上に時間がかかる可能性があることを考慮しておきましょう。また、出展にかかる費用も高額になりやすいです。一般的に、出展への準備期間は3ヶ月ほどかかります。

基本的な出展までの流れは以下のとおりです。

  1. 出展に必要な手続きを行う
  2. ブースの位置を確認する
  3. マーケティングや集客方法の計画を立てる
  4. ブースの詳細を決める
  5. 機材や備品を手配する
  6. 照明や音楽など演出を考える
  7. プロモーションを計画する
  8. 製品サンプルなどの展示物や配布資料の作成を依頼する
  9. 招待状やDMなど集客ツールを作成する
  10. 主催者と打ち合わせする
  11. オペレーションの確認と修正をする

準備の手順が多いため、初めて出展する場合は余裕を持って進めましょう。余裕を持つことで、準備中のトラブルにも備えられます。 また、出展には100万円〜数百万円ほどの費用がかかります。出展料やブースのデザイン・設置費用、配布資料などの事前準備の段階でかかる費用に加え、当日の運営にかかわる人件費も内訳に含まれます。 出展料はブースの広さと位置などによって、同じ展示会に出展する場合でも必要な費用が異なります。また、展示会自体の規模や知名度によっても変わってくるでしょう。 ただし、展示会によっては早期の出展申し込みで割引になることもあるため、あらかじめ確認しておくとコストを削減できます。

展示会を開催する際のポイント

展示会への出展は、以下6つのポイントを押さえるとスムーズな開催が可能になります。それぞれのポイントを詳しく解説します。

目的とターゲットを明確にする

まずは、何のために出展するのか、出展の目的を明確にしましょう。また、目的が明確になることで、アプローチしたいターゲット層も明確になります。 出展の目的としては、認知度の向上や新規顧客・案件の獲得、既存顧客とのエンゲージメントの向上などが挙げられます。 いくつもあるブースから自社のブースを来場者に選んでもらうには、ひと目で興味のあるブースであるかを見極められることが必要です。目的とターゲットを明確にすることで、必然的に魅力が伝わりやすいブースが完成します。

ブースの規模と位置を決める

ブースの規模と位置は、出展効果を左右する大きなポイントです。ブースの規模は、大きいほうが商品を展示しやすく来場者も見やすいですが、その分設営費用や必要なスタッフ数も多くなります。 ブースの大きさは、展示にどれくらいのスペースが必要か、説明や商談にどれくらいのスペースが必要かといった内容をもとに計画します。また、規模が大きくなる分費用が必要になるため、予算とのバランスも考慮しましょう。 また、出展する位置も非常に重要なポイントです。来場者が目に留まりやすく入りやすい位置だと、集客率が上がります。ただし、条件の良い位置は人気が高いため、先着順の場合はすぐに埋まりやすいです。好条件の位置に出展したい場合は、早めに行動しましょう。 ブースの位置をこちらで指定できる場合は、以下のポイントをチェックして選ぶと良いでしょう。

  • 出入り口に近いか
  • 開放面が多いか
  • 集客力の強い企業が近くにあるか

集客力の強い企業が近いと、来場者が流れてしまいそうで避けやすいですが、認知度を上げるなら、あえて近くに出展するのもおすすめです。 近くにあると、自社のブース近くに人の流れが定期的にある状態になるため、自社のブースに入ってもらえる機会が増えるでしょう。 しかし、好条件の場所は出展費用が高く設定されていたり、場所をくじ引きで決める展示会があったりするため、必ずしも希望通りにはならない場合もあります。

ブースのデザインやレイアウトにこだわる

来場者に入りたいと思わせられるような、ブースのデザインやレイアウトにもこだわりましょう。ブースの見た目だけでも、集客力は大きく変わります。 ブースは展示物を魅力的に見せられる、来場者の目を引くようなデザインとレイアウトに企画することが重要です。

自社ブースへの集客に力を入れる

ブースへの集客は展示会内だけではありません。事前に配る招待状やDM、自社サイトやSNSを利用した告知なども集客方法のひとつです。 招待したい顧客が多いなら、DMを利用するのもおすすめです。一斉送信できるため、効率的に知らせられます。 日頃から顔を合わせる機会のない相手に参加を促す場合は、招待状を個別で送付するのも良いでしょう。熱意が伝わりやすいため、前向きに検討してくれる可能性も高まります。 ただし、文章のみでお知らせする分、気持ちや意図が伝わりやすいように内容の工夫が必要です。日頃から送信相手をリスト化しておくと、スムーズに作業を進められます。 自社のサイトなら掲載制限もないため、自由にアプローチできる有効な方法です。しかし、サイトにアクセスしてくれなければ告知できないため、集客力の弱い点がデメリットです。そこで、SNSも利用して告知すると、集客力を上げられます。 XやInstagramなどは利用者数が多いため、幅広いターゲットへアピールできる便利なツールです。招待制ではないBtoCタイプの展示会に非常に効果的です。 普段から商品やサービスをSNSで定期的に発信してフォロワー数を増やしておけば、展示会の告知も効率的に進められます。

アフターフォローを行う

展示会は出展した後のアフターフォローが成功を左右します。展示会後にしっかりアプローチすることで、さらに出展した効果を向上させます。とくに、名刺交換などで獲得した見込み顧客は、アフターフォローによって新規顧客に発展できます。 アフターフォローの方法としては、電話・メール・DMの3つがあります。電話は1対1で話せるため、お礼の気持ちが伝わりやすく、会話内で感想やニーズを聞き出しやすいところがメリットです。 展示会でゆっくり話せなかった相手や、関係性を深めたい相手には電話でのフォローがおすすめです。一方メールは、展示会後すぐにフォローできるメリットがあります。人数が多くても負担になりにくく、記録として残すことも可能です。 しかし、他社との差別化を図るのであれば、郵送のDMをおすすめします。個人宛に郵送すれば読まれる可能性が高く、手元にも残ることから印象に残りやすくなります。

専門会社にサポートを依頼する

展示会への出展が初めての場合や準備に時間がとれないなら、専門会社にサポートしてもらうのも良いでしょう。専門会社なら、要望に合わせたブースづくりをしてくれます。 アイデア出しから対応してくれる会社なら、抱えている仕事と並行して出展までの準備をスムーズに行えるため、業務負担を大幅に軽減できます。

株式会社リオエンターテイメントデザインは、イベントや展示会のブースデザイン企画・施工・運営を手掛けています。最新の技術と表現力をあわせた提案力で、初めて出展を予定している企業様でも安心してお任せいただけます。実際に制作したブースのデザインもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

まとめ

展示会とは決められたテーマをもとに、企業が商品やサービスを紹介するイベントです。展示会には、最も多いビジネスショーや売り上げる展示即売会、一般消費者をターゲットとしたパブリックショーなど種類があります。出展する目的やターゲットに合う展示会を選定しましょう。 展示会に出展すると、見込み顧客にアピールできたり既存顧客との関係性を深められたりするなど、多くのメリットがあります。準備時間やコストはかかりますが、売り上げアップや業績の安定を目指しているなら、展示会は最良の機会となります。 展示会へのノウハウがなく準備を進めるのに不安がある、準備に多くの時間を確保できないなら株式会社リオエンターテイメントデザインにお任せください。 担当デザイナーが初回打ち合わせからデザイン進行、当日の現場管理まで一括でサポートいたします。お客様のニーズに合わせた柔軟な対応とリピート率8割以上の実績で、初めて出展する企業さまでも安心してお任せいただけます。ご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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