

アウトドア/ウィンタースポーツブランドとしての力強さと商品訴求力を、限られた面積の中で高密度に表現した空間デザインです。最大の特長は、L字型の壁面構成を活かして「多品種展示」と「重点訴求」を明確に切り分けている点にあります。左側壁面ではシューズをグリッド状に整然と陳列することで、豊富なラインナップを一望できるカタログ的な見せ方を実現。一方、中央から右側にかけては、スキーブーツを個別展示や独立什器で立体的に見せることで、注力商材の存在感を高め、来場者の視線を自然に主力製品へ導いています。情報を均一に並べるのではなく、商品カテゴリーごとに見せ方の強弱を設計している点が、非常に戦略的です。
色彩計画においては、白とグレーを基調としたクリーンなベースに、ブランドを象徴する鮮やかなレッドを大胆に差し込むことで、会場内での高い視認性とスポーティーでアクティブなブランドイメージを同時に成立させています。特に右側壁面のレッドグラフィックと、手前の赤い展示台は強いアイキャッチとなり、遠方からでもブースの存在を印象づける有効な装置として機能しています。また、ロゴサイン、映像モニター、実物展示を同一視野の中に整理して収めることで、ブランド認知・商品理解・興味喚起を短時間で完結できる構成となっています。
さらに、角地を活かした2面開放のレイアウトにより、来場者がどの方向からでも入りやすく、通路側から内部の展示内容が見渡せる高い開放性を確保。中央に配置されたハイテーブルとスツールは、立ち話から具体的な商談まで柔軟に対応でき、実物確認から会話への移行をスムーズにしています。加えて、モニターによる使用シーンの訴求、手前展示台におけるビジネスメッセージの掲出など、単なる商品陳列にとどまらず、ブランド導入や販路開拓の意図まで明確に伝えられる点も大きな強みです。総じて本ブースは、商品点数の多さを魅力として見せながら、重点商材への注目を確実に集め、接客・商談へつなげる導線まで丁寧に設計された、営業効果の高い提案性のある空間です。
■株式会社リオエンターテイメントデザイン
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