

医療機器買取という専門性の高いサービスを、親しみやすさと信頼感を両立した空間デザインで表現した提案性の高い展示ブースです。間口を大きく開いた半開放型の構成により、通路からでもサービス内容が把握しやすく、来場者が心理的負担なく立ち寄れる設計となっています。奥行きを過度に取らず、正面に長いカウンターを配することで、短時間の立ち話から具体的な相談まで柔軟に対応できる、効率的な接客空間を形成しています。
造形面では、上部の太い梁と左右壁面を一体化させたゲート型の構成が、空間に安定感と明確な存在感を与えています。左壁面は斜めに切り取ったようなダイナミックな形状となっており、シンプルな構成の中に視覚的な動きを生み出しています。さらに、カウンター上部に配された3灯のペンダントライトが、一般的な展示ブースにはない柔らかな空気感を加え、医療系サービスにありがちな硬さを和らげています。相談しやすさや滞留しやすさを意識した、空間演出として有効な要素です。
色彩計画は、ブルー、ティール、ホワイトを基調とし、清潔感、誠実さ、専門性を視覚的に伝えています。医療・ヘルスケア分野にふさわしい安心感を備えつつ、右壁面の発光サインやロゴ表現によって単調さを避け、ブース全体に適度な視認性と記憶性を与えています。上部には「医療機器買取で、医療の現場と『販売業者様』をWでサポート」、左壁面には「医療機器 国内 買取専門」と大きく掲示されており、来場者が一目でサービス内容を理解できる明快な情報設計となっています。ON HEALTHCAREのロゴとコピー「Enrich the body and mind.」も、ブランドの姿勢をやわらかく補強しています。
展示機能としては、正面カウンターを中心に、背面には「エンドスコープ」「CT/MRI」などの対象機器を想起させる説明パネルを整然と配置し、サービス領域を直感的に理解させる工夫が見られます。加えて、右側壁面には縦型デジタルサイネージを設置し、動的な訴求によって通路からの視線を効果的に引き寄せています。黒のハイスツールを備えたカウンターは、簡易相談や対話のハードルを下げる受け皿として機能し、認知喚起から具体相談への導線を自然につないでいます。
総じて本ブースは、「医療機器買取」というやや硬く説明的になりやすいサービスを、明るく開放的で相談しやすい空間へと翻訳した好例です。高い視認性、簡潔な情報伝達、親しみやすい対話環境をバランス良く統合しており、医療従事者や販売関係者に対して安心感を持ってアプローチできる、営業効果の高いブースデザインです。
■株式会社リオエンターテイメントデザイン
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