

環境制御技術を扱う企業としての先進性・清潔感・信頼性を、農業分野への親和性とあわせて的確に表現した、提案性の高い展示空間です。全体構成は角地を活かした2面開放型で、背面に情報量の高い主壁面を集約し、手前には高さを抑えた展示台を配置することで、通路からの見通しを妨げずに展示内容を段階的に理解させるレイアウトとなっています。圧迫感のない開放的なファサードでありながら、ブースとしての独立性とテーマ性をしっかり確保している点が大きな特長です。
色彩計画は、ホワイトをベースにエメラルドグリーンをアクセントとして用い、クリーンで先進的な印象を強く打ち出しています。さらに展示台や壁面下部に木目を取り入れることで、無機質になりすぎず、農業・植物・環境分野にふさわしい温かみと親和性を付加しています。この白・グリーン・木目の組み合わせにより、技術展示でありながら親しみやすさを備えた、バランスの良いブランド空間が形成されています。
情報訴求も非常に明快で、主壁面には「CO2局所施用は、現代農業の鍵。」「顧客満足度89%」「CO2制御 ハウス内の“見える化”を促進」といったメッセージを大きく掲出し、来場者が短時間でテーマと導入価値を把握できる構成です。加えて、手前の展示台には実際のCO2施用チューブや植物サンプルを用いた実物展示を設け、単なるパネル説明にとどまらず、技術の活用シーンを直感的に伝えています。左側のモニターや壁面説明も、技術的裏付けや研究実績を補完し、理解促進と信頼形成に寄与しています。
総じて本デザインは、高い視認性、整理された情報設計、実物展示による体感性、商談につながる開放的な導線を兼ね備えており、環境・農業技術の価値を分かりやすく、かつ誠実に伝える完成度の高いブース計画です。
■株式会社リオエンターテイメントデザイン
東京都港区西麻布1-15-7 モダンフォルム西麻布ビル ll 5F