

技術訴求と体験導線を高いレベルで両立させた、非常に営業効果の高い空間デザインです。角地を活かした2面開放のレイアウトをベースに、正面には発光フレームを用いた象徴的なゲートを配置することで、会場内での視認性を高めると同時に、来場者に対して「ここで何か体験できる」という期待感を強く喚起しています。平面的になりやすい小間構成に対し、フレーム造形を前景に立ち上げることで、空間に奥行きと立体感を与えている点は大きな特長です。
上部にはブース全体を囲う大型サインを設け、「ブース内で5分以内に省エネ提案をします」「気流解析で省エネを実現」といった具体的なベネフィットを大きく掲出。来場者が通路を歩きながら一目で展示内容を理解できる、極めて情報伝達力の高い構成となっています。さらに、ティールブルーとホワイトを基調としたクリーンな色彩計画に、黄緑のアクセントを加えることで、先進性・信頼感・環境配慮というキーワードを視覚的に明快化。シミュレーション技術や省エネ提案といった無形の価値を、色彩とグラフィックによって分かりやすく印象づけています。
展示機能の面でも完成度が高く、正面の大型モニターで概要を訴求し、奥の壁面モニターや説明パネルで詳細理解へつなぎ、複数台のノートPCによって実際のデモ体験へ誘導する流れが明快です。特に、デモ機を複数箇所に分散配置しているため、立ち寄った来場者がその場で気軽に操作体験へ入ることができ、混雑時にも接触機会を逃しにくい構成となっています。これは、ソフトウェアや解析サービスのように「実際に触れて理解してもらうこと」が重要な商材において非常に有効です。
また、発光ゲートを起点にした前面の引力と、奥の説明・体験エリアへとつながる導線設計により、認知喚起から興味形成、詳細説明、商談化までを自然に接続できる点も優れています。単に情報を並べるのではなく、「短時間で価値が理解できる」「その場で試せる」という参加ハードルの低さを空間そのもので表現しているため、来場者のエンゲージメントを高めやすいブースです。総じて本デザインは、技術の専門性を分かりやすく翻訳し、体験を通じて納得へ導く、提案性の高い展示空間です。
■株式会社リオエンターテイメントデザイン
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